◆秘境の地
エベレスト、タウラギリ、アンナプルナなどに代表される8000メートル級の山々がそびえ立つネパール王国。首都カトマンズの標高は2200b。ここから西に直線距離で約200`の所にキウンダーダ村がある。カトマンズから、峡谷のほんの一部を削り取ったような道路をバスに揺られて10時間。タンセンの町へ。ここで電気、ガス、水道などの文明とはお別れだ。ジープを3台チャーターし、屋根に装備を積み上げて土埃が舞い上がる悪路の中、五時間かけてドリマラ村に到着。ドリマラ村の子供達が、花束を持って迎えてくれた。さあ明日は、いよいよ目的地キウンダーダ村。ここから山岳路を歩いて六時間、山を六つ超えたところに、未だ車を見たことのない子供達が待っている。 |
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◆キウンダーダ村 2001年2月23日(金)〜3月16日(金)まで、34名の学生、スタッフがネパール王国パルパ郡バダルーパ キウンダーダ村において小学校の建設を行いました。ネパールでは、小学校の絶対数が足りなく、 ネパール全土で約千校が不足していると言われています。また学校に通っている子供達も、数キロ先の村から片道数時間をかけて歩いて通っています。ネパールの識字率は平均23%、地方少数民族は2%。入学率は90%ですが、卒業できるのは4分の1。国全体が貧しく、学費が払えないことや、子供が重要な労働力であることも原因となっています。国際ボランティア部では、ネパール在住七年の垣見一雅さんを通じて、ネパール行政の目の届かない山間の村に小学校建設を行う計画で、昨年3月に五名の調査隊を派遣し、東パルパ郡にある、マーガル族のキウンダーダ村に小学校建設を行うことを決定しました。この村に外国人が入ったのは、垣見さんを含めて調査隊のメンバーが初めてでした。この村には滞在施設はなく、たまたま建設中の家に宿泊できることになりましたが、人数に制限があり、建設隊を1次隊17名(2月23日〜3月9日)と2次隊17名(3月2日〜3月16日)に分けて滞在することになりました。 |
◆村民一体
日中は30度を超え、朝晩は、5度前後。電気もガスも水道もない、寝袋での生活は、都会の生活しか知らない学生にとって、新鮮な体験となりました。家の中に鶏が餌を探しに入ってくる6時頃、起床。食事は朝と夜の1日2回。村のおばさんが毎食作ってくれるメニューはダルスープ(豆)とバート(インディカ米)だけ。村人は基本的に毎日同じものを食べています。ダルは豆と香辛料を使ったカレー風味ですが、香辛料の臭いが強く、味は酸味があってやや辛いといったものです。全員右手で上手に食べていましたが、おかわりする者は少数でした。また水は、わき水を煮沸して飲みましたが、何故か鰹だしの味でした。午前9時、地元建設業者と村人、そして学生を含めて、約60人が一斉に作業を開始します。まず基礎の穴を1b80a掘ります。学生たちは、かけ声を掛け合いながらスコップを使って作業を行いましたが、このかけ声が村人には可笑しいらしく、村に入って最初の笑いとなりました。また、基礎になる石を、村の女性と一緒に、山一つ越えた谷まで取りに行きましたが、行くだけで息が上がりました。背中にのせる竹篭を紐で吊して額で固定する。彼女たちは、軽々と20`前後の石を運びます。これを一日何往復と繰り返すのですが、学生もチャレンジし、帰る頃には、村人と同じように運べるようになった学生もいました。建設現場では、女子学生が村のおばちゃんと一緒に金槌で石を細かく割って、セメントに混ぜる砂利を作っていました。建設現場からは、学生、村人の笑い声が絶えなくなっていきました。 |
◆心の交流
近隣の村から噂を聞いて私たちを大勢の人が見に来るようになりました。女子学生は、日本から持参したピアニカを使って、ネパール語の「大きな栗の木の下で」を子供達に教え、帰る頃には、子供達は鼻歌で歌っていました。作業を終え、宿舎に戻る山道でも息が上がります。宿舎に着くと、生姜茶を飲み、夕食のダルバートを食べる頃には、満天の星空となっています。一日一日がゆっくりと過ぎていき、日に日に、学生達と村人達の距離が縮まっていきました。 第2次隊隊長 寺島則子さん(国士舘大学文学部初等教育専攻四年)は、「私たちが一往復歩いた山道は、彼らにとって生活路です。病気の子供を背負って歩く道。食糧や家畜の餌を運ぶ道。少女から老人までが荷物を背負って行き交う道。その姿には、気負いのない、まさに自然と一体になって生きているすごさを感じました。そんな自然体だからこそ、人間が本来持っている純粋な優しさが育まれてくるのではないかと思いました。」と厳しい環境で暮らす村人のことを語っていました。村滞在最終日、村人がお別れ会を開催してくれました。学生達は、日本で練習してきた、2本の縄を使った縄跳びや、皿回し、空手、居合、女子学生はゆかたを着て「花笠音頭」を披露し、ネパールの歌「レッサムフィリリー」を村人達と大合唱しました。村人からは、太鼓と歌声で女の子達が村の伝統的な踊りを披露してくれました。最後に、新しい小学校の校長になる23才のギャン先生が「夢にも見たことのない出来事が起こった。あなた達は神様だ。」と語ってくれました。村人と、学生達はその夜、遅くまで踊り歌いそして笑い、抱き合って涙しました。 第1次隊の隊長江口真悟君(国士舘大学工学部土木工学科本年三月卒)は、「今回の活動を通して本当の幸せとは何だろうか。機械に囲まれて生活する事は幸せと言えるのだろうか。自然と共に生きる彼らの方が本当の幸せを知っているのではないかと考えさせられた。私たちは村人から多くのことを学んだ。ボランティアをして貰ったのは私たちです」と語っていました。 |
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◆共に生きる 文化も価値観も違う人たちが、お互いに心を開いて交流する。そこには今、日本人が忘れかけている「共に生きる」という生き方がありました。病気になって寝込んでいた学生を気遣い、献身的に看病してくれた村のおばさんが、「私は、あなたを看病できる機会をもらったことに感謝している」と話してくれました。このことは、自分自身が人のために何かをしてあげられる喜びを素直に表現した、一つの象徴的な出来事でした。この村での思い出はお互いに生涯忘れることのない出来事でしょう。小学校の完成は五月中旬。元気に小学校に通う子供達の姿を目に浮かべながら、参加した学生達は、全員無事に日常の生活へと戻っていきました。この活動にご協力をいただきました、多くの方々に感謝申し上げます。 |
| ★TIMETABLE・・・・・・1&2次隊現地スケジュール | ★And more・・・・・・・1&2次隊おまけ写真館 |
| ★トレーニング・・・・・・1&2次隊合同縦走訓練 |
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◆参加者
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本計画の実行に際しては、 本協会学生会員の山口梢さんの父、 山口憲昌様が昨年急逝し、 その志を本協会に託された母、 七重様のご厚意により、 この計画の実行が可能となりました。 山口様のご厚意に感謝すると共に、 改めましてご冥福を お祈り申し上げます。 |
![]() 村人のみなさん!!おや?知ってる人が沢山いますね!! |
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![]() 朝日を浴びる校舎♪ |
![]() 90%完成した校舎!! |
![]() OKバジ&村人のみなさん!!! |
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