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子どもカンファレンス

 8月20日に関東で、10月1日に関西で子どもカンファレンスを実施しました。関東の開催には24名の学生と事務局員1名が参加し、関西の開催には25名の学生と事務局員1名が参加しました。

 近年、子どもの貧困が社会問題となっており、IVUSAでも子どもに関する事業の数が増加してきました。それに伴い、従来の「災害救援、国際協力、環境保護、地域活性化」の4本柱に加え、本年度から「子どもの教育支援」が5本目の柱として加わりました。

 今回の子どもカンファレンスでは、「活動を通して自分自身の知見を広め、今後のIVUSAに関する事業の質の向上、事業数の増加を目指す」を目的として、講師の方をお招きしての講演やワークショップを行いました。

 関東の開催には、公益財団法人日本財団経営企画部ソーシャルイノベーション推進チームの栗田萌希氏と、IVUSA21期OBで若者支援のNPOで仕事をされている山崎梓氏を講師としてお招きしました。

 栗田氏からは、子どもの貧困の実態や先行研究について、詳細なデータを用いて説明をしていただき、これからの社会を生きていく私たちに及ぼす影響について講演をしていただきました。山崎氏からは、予防としての観点から行っている子ども支援についての現状や、現場で活動される中での生の声を聞かせていただきました。

 講演を聞いたある学生は、「子どもの貧困に対して、諸外国と比較したデータを見て、日本は先進国の中でも貧困率が高いことが分かり、他人事ではないと感じた」と話していました。

 関西の開催には、立命館大学産業社会学部現代社会学科の石田賀奈子准教授を講師としてお招きしました。石田氏からは、現代の福祉に関する法律について触れ、子どもが生きていく環境や社会に視点を向けることと継続的に子どもと向き合うことの重要性について講演をしていただきました。

 講演を聞いたある学生からは、「IVUSAで行われている事業について、今回学んだ視点を生かしたうえで継続性について見直していきたい」との声がありました。

 関東、関西ともに、講演をお聞きした後は、今現在IVUSAが行っている事例紹介を行い、講演の内容をふまえた上で、改善点や今後に向けての取り組みについて考えるワークショップを行いました。ワークショップでは、活発な議論が行われ、具体的な意見がたくさん飛び交いました。

 最後に、プロジェクトマネージャーである、神奈川大学4年の津坂雄貴から「基調講演で得た情報だけでなく、実際に現場に出て今回感じた事を確認してみてください」との話があり、子どもカンファレンスの全日程は無事終了しました。

 今回の子どもカンファレンスに参加した学生が、IVUSAで子ども事業を行う意味をしっかりと理解して、今後の事業の発展のために小さなことから行動に移していきたいと思います。
 最後になりましたが、この活動にご協力いただいた全ての方々に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。(駒澤大学3年 西川 拓耶)

【プロジェクトマネージャーより】
 今回の活動では身近な問題として捉えられていない傾向のあった子どもの教育環境の貧困について取り上げていきました。
活動中、学生の“初めて知った”という言葉を多く出ました。
 ですが、そこから“じゃあどうすればよいか”という言葉もたくさん聞けました。
 大学生という立場を利用して私たちは何が出来るのかを考え、現場を通じて私たちは何が出来ているのかを知る事で少しでも問題改善の意図を辿ってゆければと思っています。(神奈川大学4年 津坂 雄貴)