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新潟県長岡市「裸押し合い祭り」活性化活動

 2月9日から11日の3日間にかけて、新潟県長岡市「裸押し合い祭り」活性化活動を実施し、IVUSA学生50名、事務局1名が参加しました。
 この活動は担い手不足となっている栃堀巣守神社裸押合大祭への参加と、東谷小学校での全学年を巻き込んだ企画をメインとして新潟県長岡市栃尾地域を活性化するために行いました。

 栃堀巣守神社裸押合大祭とは、長岡市栃尾地域にある栃堀巣守神社で400年以上続く伝統ある祭りです。
 下帯1本にわらじを履いた男たちが、20kgの大ロウソクを先頭に本堂になだれ込み「サンヨ!(撒与)」「押ッセ!押ッセ!」の掛け声とともに体を押し合います。
 その最中に天窓から撒かれる270枚の札を取り合うというものです。

 活動1日目、東谷小学校で小学生と交流する「小学校企画」を実施しました。子どもたちはグループに分かれて福札取り、紙飛行機作り、裸押し合い祭りクイズ、しっぽ取りの4つのゲームを順番に楽しみました。

 この企画を通して、短い時間ながらも小学生たちと大学生たちと密な世代間交流をすることができました。
 また、子どもたちは楽しみながら裸押し合い祭りへの知識が身につき、次の日の裸押し合い祭りへの参加意欲が湧きました。

 企画が終わった後は地元の方々と交流会を開催しました。じっくりと世代間交流をして栃尾地域に関して深く知ることができました。

 活動2日目、祭り当日の夕方は裸押し合い祭りの準備のために会場設営を手伝いました。
 スノーキャンドルやのぼりを栃堀巣守神社周辺に設置しました。

 夜になると男子学生は裸押し合いへ参加しました。激しく押し合いながら地元の方々と最高に盛り上がって交流しました。女子学生は甘酒の配布や子ども向けのブースの運営をして、祭りの運営の補助をしました。

 活動最終日、到着する前よりも綺麗になることを目指し、宿舎の清掃をしました。

 小学校企画の成果もあり、たくさんの子どもたちが裸押し合い祭りに見に来てくれました。これは子どもたちをIVUSAの学生が巻き込めたことを表し、そして栃尾地域の世代を超えた繋がりを生むきっかけになります。

 今回の活動は小学校企画参加者から裸押し合い祭りへ36名の動員に成功しました。
 また学生一人ひとりが真剣に活動で得た経験についてふり返り、これからの将来を考えることができ、全員が充実した成果の大きい活動でした。(関西大学2年 岸田 勇希)

【プロジェクトマネージャーより】
 中越沖地震により見捨てられた被災地と呼ばれたこの新潟県長岡市栃尾地域での裸押し合い祭りの活動は今年で9回目を迎えました。

 「幸福度の高い地域の実現」のため、今回の活動では、栃尾地域における世代間交流を目的に裸押し合い祭りへの参加や運営補助、子ども用スペースの運営、地元小学生との交流や、除雪作業を行いました。

 栃尾地域で世代を超えたつながりを生むためにはどうすればいいか一人ひとりが考えると同時に、この活動を通して学んだことを参加学生の将来に結びつけ、これからの人生に活かしていくことを目指して活動してきました。

 この活動で私たち学生が現地に元気をどれだけ与えられたかわかりませんが、この活動を続けていくことで地域活性化の考えを深め、今後の活動に繋げていきたいです。(龍谷大学2年 籠尾 拓海)