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岡山県備前市日生諸島活性化活動

 3月2日から5日にかけて、学生95名、事務局1名の計96名で第7回岡山県備前市日生諸島活性化活動を実施しました。
 日生諸島は、2015年4月に日生(本土)と鹿久居島、頭島に2つの橋がかかったことで、島と本土の車での移動が可能になり、瀬戸内海ならではの景観、自然の恵み、観光資源のさらなる有効活用が必要とされています。

 今回の活動は、「住民参加型の里海のテーマパークを作る」を目的として、行政からのニーズである頭島での看板調査活動やオリーブの植樹、また学生考案のアートイベント「1day里海のテーマパーク」を開催しました。

 初日は、備前市より頭島の観光案内の看板の見直しに関して検討してほしいとのニーズを受け、看板調査活動をしました。頭島内を散策して既存の看板を確認しながら、新たな看板の設置場所やデザイン案を検討し、地図アプリを用いて調査結果をまとめました。
 

 また、3日目に開催されるアートイベント「1day里海のテーマパーク」の準備も進め、学生たちにとって、徐々にイベントが形になっていく作業はとても有意義なものとなった様子でした。

 2日目は、午前中から旧日生南小学校横の耕作放棄地に115本、JR日生駅前に30本の計145本のオリーブの植樹を行いました。備前市里海・里山ブランド推進協議会with ICMの方々のレクチャーを受けながら、学生たちは一本一本大切に植えました。

 午後からはグループに分かれて周辺地域でのビラ配りや、展示物の作成、会場の設営など次の日のアートイベントの準備をしました。

 3日目は、備前市日生町頭島グラウンドゴルフ場にて、アートイベント「1day里海のテーマパーク」を開催しました。IVUSAが日生諸島で活動を始めて以来、初の学生考案によるイベント開催でした。
 学生たちは、牡蠣を使ったグルメ提供や、備前市出身の創作工房クリエコ代表の山形忠正さんと学生との共同制作である里海をイメージしたアート作品の展示、子どもたちとのランプシェード作りをしました。

 アート作品に装飾されたイルミネーションが点灯されると、会場にいる人からは歓声が上がりました。イベントの来場者数は、当初の想定を大きく上回る延べ227人にものぼりました。
 来場者の方から「若者が来てくれるのは嬉しい。また来てくれるなら協力したい」というお言葉を頂きました。

 イベント終了後、旧日生南小学校体育館にて、共にイベントを作り上げた地域の方々と学生たちの間で大交流会を実施し、終始和やかな雰囲気の中、一日を締めくくりました。

 最終日、午前にイベント会場の片付けや宿舎の清掃をした後、午後にワークショップをしました。活動目的である「住民参加型の里海のテーマパークを作る」ため、備前観光協会、里海・里山ブランド推進協議会with ICM、地域おこし協力隊の方々を交えて、これからの日生の活性化について話し合いました。

 今回の活動は多くの方のご協力のもと、学生考案のイベントを初めて開催することができ、成果の大きい活動となりました。これからも学生だからできることを考えながら、地域の方とともに日生の地域資源を活かした活性化を目指して活動していきます。
最後になりましたが、この活動にご協力いただいたすべての方々に厚く御礼申し上げます。(関西大学2年 岡 紘平)

【プロジェクトマネージャーより】
 今回の7回目の活動で初めて、今までの活動から前進となる「アートイベント」という形で自分たちの提案したアイディアを実現させていただくことができました。

 特に、活動の作り手となった学生の思いである、「より多くの人を巻き込む」ということに重点を置き、結果たくさんの方々にご協力いただきました。また、イベント当日には延べ200人を超えるお客様に来場していただきました。
 
 活動を実施するにあたって、協力してくださった方々には、是非、今後もお付き合いいただければと考えております。よろしくお願い致します。(同志社大学4年 松本 昂大)