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長野県飯山市「とがり光の祭典」活性化活動

 3月9日から11日にかけて、学生60名、事務局員1名の計61名で長野県飯山市「とがり光の祭典」活性化活動を実施しました。

 今回の活動では、3月10日に長野県飯山市戸狩地区で開催された「とがり光の祭典」の運営をサポートしました。この祭典は、一昨年以来の2回目の開催で減少傾向にある戸狩地区の観光客を取り戻すことを目的として行われました。

 活動1日目、祭り当日に向けた準備や、戸狩地区の民宿の方々と一緒に祭りを盛り上げるためにLEDライトを民宿の軒先に設置させていただく企画をしました。

 民宿訪問はアポイントメントなしで行ったため、訪問当初は経営者の方から不審がられたり、協力を拒否されたりしました。
しかし、丁寧に企画を説明することで徐々に心の氷が解け、設置の手伝いまでしてくださる民宿もありました。民宿の方のご厚意で 、66軒の民宿にLEDライトを設置させていただきました。

 夕食は地域の方をお招きし、交流会を開催しました。夕食には、地元のみゆき野会の方々と調理担当の学生が準備した芋なますやおはぎなどの料理を頂きました。美味しい料理の数々にお箸が進み、出されたすべての料理を完食しました。

 活動2日目、「第2回とがり光の祭典」が開催されました。
戸狩地区は「星降る村」と言われる星空が綺麗な地区で、祭典当日も満点の星空が広がり、絶好のお祭り日和でした。

 メイン会場である戸狩温泉スキー場には400名以上の観光客が集まり、大盛況となりました。メインイベントの「LEDキャンドル5,000個de天の川」はゲレンデが光であふれ「光の祭典」にふさわしい作品となりました。一般の方にも設置作業を手伝っていただき、作業に加わったからこその感動を一緒に味わいました。

 また、スキー場近くの高源院(あじさい寺)や延命寺蔵尊(子育て地蔵)でもライトアップをしました。この企画はスキー場だけでなく、戸狩地区を歩いてもらいたいという学生の案から実施されました。流行りのインスタ映えを狙ったライトアップは、多くの人がカメラを向けていました。

 活動3日目、LEDライトを設置させていただいた民宿に再度訪問し、お礼とLEDライトの回収をしました。「とがり光の祭典」が大成功だったこともあり、最初の訪問時よりも民宿と私たち学生ボランティアとの距離がぐっと近づいたように感じました。

 午後からは、戸狩温泉スキー場株式会社、戸狩観光協会や戸狩地区の方など6名を交え意見交換会を開催しました。来年以降もっと良いお祭りにするため知恵を出し合いました。

 「とがり光の祭典」は始まったばかりです。来年も開催するため、現地の方と密に連絡を取り合うなど準備していきたいと思います。(京都産業大学2年 広瀬 敦也)

【プロジェクトマネージャーより】
 「とがりに、光を」
 そんな意味がこめられた祭り、「とがり光の祭典」は今回で2回目。
 まだまだ基盤はなく、地域にも、全く根付いていない。
 でも、だからこそ、まだどんな形にも変えていける。
 まだ始まったばかりだからこそ、最初から地域を巻き込んで、その地域の方々が「一番に誇る祭り」にしていけるかもしれない。地域一体となって盛り上がる特別な1日を、生み出せるかもしれない。そんな想いで、今回活動を実施しました。

 それでもやはり、人の心に何かを根付かせるということは容易なことではなく、一歩ずつでも少しずつ、歩んでいかなければならないのだと、改めて実感した3日間でした。

 地域に寄り添い、地域のことを想うこと。
 誰かのことを一番に想い、行動すること。

 そんな少しの考動が、誰かの心に届き、響き、そして、多くの人の心を動かせる瞬間を生み出せるように。

 そうやって私たちの活動が、地域の方々の「光」となれるように、微力ではありますが、これからも戸狩の発展のために力になれたらいいなと思います。

 最後に、今回活動を実施、そして無事に終えることが出来たこと、この活動に協力・支援して下さった全ての皆様にこの場をお借りして心から厚く御礼申し上げます。 (立命館大学2年 内田 悠奈)