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第7次カンボジア学校建設活動

 8月30日から9月10日までの12日間、学生67名、事務局員1名の計68名で第7次カンボジア学校建設活動を実施しました。

 9月1日から5日間が建設活動でした。今回建設する学校は5教室ある校舎です。
 作業内容はセメントを作り、レンガ造りの校舎の壁に左官作業をし、それが終わると白と黄色のペンキで壁を塗るというものでした。

 最初のうちは慣れない作業に学生たちは苦戦しており、現地の大工さんとのコミュニケーションが上手くいかず作業効率がなかなか上がっていきませんでした。それでも作業の上手い学生が他の学生に教えるなど工夫しながら次第に作業効率を上げることができました。大工さんとのコミュニケーションは難しい場面が多々ありましたが、通訳の方やカンボジアの学生を介して作業のコツを大工さんに聞きコツや作業の順番を相談していました。

 また、作業が進むにつれ身振り手振りでコミュニケーションが取れるようになりました。厳しい作業スケジュールでしたが私たちの5日間で完成させたいという思いも伝わり、日がたつにつれ隊員、カンボジアの学生、通訳の方、大工さんの一体感が生まれていきました。

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 9月3日は、以前IVUSAが建設したプレイコイ小学校で空気砲作りとシャボン玉作りの企画をしました。子どもたちに科学の面白さを知ってほしい、楽しく勉強して欲しいという思いからこの企画が生まれました。2つの企画両方とも子どもたちは楽しんでくれました。この企画を通して学生たちに子どもたちの通う学校を作りたいという思いが高まり、以前建てた学校を見て、自分たちも完成させようと自分たちを鼓舞しました。

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プレイコイ小学校の企画

 また、静岡県西伊豆町の活動でもお世話になっている緑の地球ネットワークの藤原國雄さんが現地にいらっしゃり、「学校を建設してくれて本当にありがとう」と声をかけていただき、学生たちの士気はより一層高まりました。藤原さんは今回の学校建設に対し、多大なご寄付をいただきました。

 9月5日建設活動最終日、午前中に左官作業を完了させ、午後は外壁、5つの教室すべてにペンキ塗りを始めました。学生たちの、完成させたいという思いが強く、それまでの4日間よりも作業を速く進ませることができ、いつもよりも作業時間を延長させ小学校を無事完成させることができました。片づけが終わったころには辺りは真っ暗になっていました。

 9月6日はたくさんの人が待ちに待ったミヤック小学校の開校式が開催され、村のたくさんの人が出席し、盛大に行なわれました。カンボジアの大臣や地球ネットワークの藤原國雄さんの話を聞き本当私たち学生が学校を建てたのだと改めて実感しました。

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ミヤック小学校にて

 式典終了後、昼食を挟んで子どもたちと西伊豆町の方たちからいただいた物資を使って絵を描く企画で、大きな白い布に虹と夕日と絵を学生と子どもたちが協力して描きました。
 また、西伊豆町の方からはサッカーボールもいただき、校庭で元気よくサッカーボールを追いかけている子どもたちもいました。企画の最後に子どもたちに、「子供たちの未来へ」を合唱しました。完成させた学校を見ながら、子どもたちの笑顔を見ながら、学生たちは自分たちのこれまでの道のりを思い起こしていました。

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アルコールワットの観光もしました

 関東組は8時に成田空港に、関西組は13時45分に関西空港に無事67人到着しました。
 今回の活動は学生全員が同じ目標に向かって一体感を持ち最終的に目標を達成することができました。また、現地の子どもたちの交流を通して学校建設プロジェクトの目的である「子どもたちの未来を創造する」ことができました。
 この建設活動は地球ネットワークの藤原國雄さんをはじめとする支援をしてくださった方がいたからできた活動です。支援者の方々には深くお礼申し上げます。(東洋大学3年 佐久間 悦子)