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滋賀県烏丸半島オオバナミズキンバイ除去活動

 5月7日、滋賀県草津市烏丸半島に繁茂している特定外来生物オオバナミズキンバイの除去活動を行い、滋賀県庁の自然環境保全課2名とIVUSA学生8名の計10名で約230kg、約17㎡のオオバナミズキンバイを除去しました。

 今回は、滋賀県庁自然環境保全課の中井克樹さんの呼びかけにより活動が実施されました。烏丸半島は琵琶湖博物館や琵琶湖環境保全をテーマにした音楽イベントであるイナズマロック・フェスの会場として使用される観光名所です。
 また、烏丸半島では昨年、一昨年とIVUSAが夏に実施している大規模な除去活動の最終活動場所であり、夏季にオオバナミズキンバイが大繁茂する場所でもあります。この烏丸半島の小規模群落を5月の段階で除去することで夏に大繁茂することを予防することが期待できます。

 活動前には特定外来生物の除去上の注意やオオバナミズキンバイを見分けるための簡単な勉強会がなされ、中井さんから「今回の活動ではオオバナミズキンバイの大規模群落はないが、初期群落を除去することで夏の大繁茂するのを予防することが期待できる」と活動の趣旨に関する説明もなされました。

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 午前中は烏丸半島の北側でオオバナミズキンバイの中規模群落の除去を行いました。水面に繁茂している中規模群落を効率的に除去し、陸上に繁茂している小規模群落も手作業で除去しました。
 オオバナミズキンバイはちぎれた茎からも繁殖するため、除去したオオバナミズキンバイは緑色のネットにいれ、細かい茎も残さないように注意して作業しました。

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 午後からも同様に烏丸半島の北側でオオバナミズキンバイの小規模群落の除去を行いました。小規模群落がヨシの間に繁茂していたので、水面に浮いているオオバナミズキンバイよりも取りにくく時間は掛かりました。また、ヨシ群落は琵琶湖の在来魚が産卵する場所でもあるため傷つけないよう丁寧な除去を心がけました。

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Before
 ↓
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After

 活動後には中井さんから「今回の活動で除去できなかった烏丸半島の北側や烏丸半島の西側にも繁茂しているオオバナミズキンバイがあり、また夏の大規模な活動を行う前に烏丸半島で除去活動を実施しましょう」と今後の活動についてのお話もありました。

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 烏丸半島では多種多様な植物が繁殖しているので、オオバナミズキンバイの除去活動の際に他の植物を駆除しないためにも人力での作業が必要となり、今後も烏丸半島で継続して活動を行う予定です。(龍谷大学3年 西出 侑生)

※この活動は平和堂財団環境保全活動助成事業の「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。