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三重県熊野市熊野大花火大会活性化活動

 8月15日から8月19日にかけて、三重県熊野市熊野大花火大会活性化活動が行われ、学生213名、事務局員1名の計214名が参加しました。

 三重県熊野市で開催される熊野大花火大会は、300年以上の伝統を誇り、お盆の初精霊供養に簡単な花火を打ち上げ、その花火の火の粉で灯篭焼を行っていたのが始まりとされています。大会の規模が大きくなった今もなお、初精霊供養の灯籠焼きや追善供養の打ち上げ花火などがプログラムに組み込まれています。

 毎年約20万人もの観光客が訪れる熊野大花火大会ですが、近年の少子高齢化や若者の流出による担い手不足により、運営層の負担が増加しているという問題があります。
 今回の活動では、効率的かつ持続的な花火大会運営モデルの形成と商店街でのイベントに対する地元の方々の理解度や認知度の向上を目的としました。

 私たちは熊野大花火大会の運営補助、熊野市の魅力を発信するイベント「くまの郷土物産展」の企画と運営を行いました。また、新しい取り組みとして、花火大会における今後の放置ゴミ問題の解決に向けて、「ECOステーション」というゴミの分別回収所の運営を試みました。

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 今年は5名の学生が熊野市観光協会のインターン生として8月8日から熊野市に入り、本活動や花火大会の準備に携わらせていただきました。
 花火大会当日には30以上の作業現場に分かれ、募金活動やチケット販売、浜席の案内、交通整備、そして「くまの郷土物産展」と「ECOステーション」の運営を行いました。

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 花火大会の翌日には、早朝から会場となった七里御浜の清掃やバリケードの撤去などを行いました。また、夜には綺麗になった七里御浜にて交流会を行いました。観光協会、熊野市役所、商工会議所、青年会議所や地元商店街などから約20名の方々に来ていただくことができました。地元の方には各グループに入っていただき、隊員それぞれが地元の方々とお話しできる機会となりました。

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 最終日には、熊野市役所や熊野市観光協会、商工会議所の方々をお招きして現場報告会を行いました。この報告会は目的として掲げていた「効率的かつ持続的な花火大会運営モデルの形成」のための取り組みの一つです。

 学生たちは、花火大会当日の各作業現場の良かったところ、改善した方が良いところをふり返り、どうすればより円滑に運営することが出来るのか、自分たちの感想や意見を発表させていただきました。

 河上敢二熊野市長からは、「来年以降も引続き皆さんの力をお借りしたい。本当にありがとうございました」とお言葉を頂戴いたしました。

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 加えて事後の取り組みとして、各現場の作業マニュアルを作成します。実際に作業を行い、学生視点・よそ者視点を持ったIVUSA学生ならではの意見を反映させたマニュアルを作成することで、今後の運営の効率化や各種課題の解決など、運営の改善に向けていきます。
マニュアルを活かした運営モデルが形成されることで、伝統のある花火大会が今後も存続していくことを目指しています。

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 最後になりましたが、この活動にご協力いただいたすべての方々へ、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。(龍谷大学3年 畑中 一穂)