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第3回 LGBT勉強会

 11月20日に関東にて、11月27日に関西にて、第3回LGBT勉強会が行われました。関東では学生49名、関西では学生50名とOB1名が参加しました。

 勉強会のタイトルにある「LGBT」とは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)の頭文字をとった、セクシュアルマイノリティの総称です。

 今回の勉強会のねらいは、当事者や反対意見を踏まえてLGBTを理解すること。

 そして、LGBTを含めた社会的マイノリティを考慮し、IVUSAのビジョンである「共に生きる社会」の実現のために、どのようなアクションを起こすかを具体的に考えることでした。

 勉強会の最初のコンテンツは、LGBTに関する基礎知識の理解。また、「自分の性格は何ですか?そしてなぜそうに思うのですか?」という問いから、性に対する固定されたイメージがあることに気付いたようでした。

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 続いては「当事者体験談」。ここでは本勉強会の主催者であり、LGBTのT、トランスジェンダーである東洋大学4年の勝又栄政から今までどのように生きてきたのか、苦悩や困難が多かったことなどの話しました。名前、制服、トイレ、「女なんだから」という言葉、何気ないような言葉や決まりが当事者の生きづらさをつくる。当事者の体験を直接聞いた参加者は、周囲の環境がいかに大切かということや、LGBTが身近にいることを感じたようでした。

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 続いてのプログラムは「パネルディスカッション」と題して、IVUSA学生でLGBT当事者の2人へ参加者からの色々な質問を投げかけました。「生活上、困っていることは?」「メディアに出てくる当事者たちをどう思う?」「日本がどうなるべき?」など様々な質問を通して、LGBTへの理解を深めました。LGBTといっても、考え方も想いも人それぞれだということを当事者の2人をみて感じた参加者が多かったようです。

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 LGBTを理解するには、擁護する立場の意見だけでなく反対意見を知る必要があります。そこで、日本国憲法や宗教などの理由としてLGBTに反対する立場の意見を学びました。それぞれの立場や主張の中で、どう折り合いをつけるかが大切だと知りました。

 また、世界ではダイバーシティという多様性を認める考えに基づいて経営・運営している企業がいくつもあります。それらの企業を取り上げ、具体的にどのように政策をしているのか、またそれがなぜ必要なのかを学びました。

 最後のプログラムは「IVUSAへの提案」。それまでのプログラムを通して感じたことを数人で共有したのち、グループになり、ダイバーシティという考え方において、IVUSAで出来ていることと出来ていないことを出し合いました。そして、出来ていないところはどうしたら出来るようになるのか、という今後のアクションプランをいつ、だれが、どうするのかを具体的に考え、IVUSAへの提案として、発表しあいました。

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 3回目の開催となったLGBT勉強会ですが、「2回目、3回目の参加でも新しい発見があってよかった」「価値観が変わった」など、LGBTへの理解が深まり、今後の言動を変える勉強会になったと思います。

 この勉強会に参加した会員それぞれが、自らのフィールドで、LGBTを含むマイノリティの存在を認め、配慮を進めていくことで、「共に生きる社会」に近づく一歩となることを、願っています。

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