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第7回オオバナミズキンバイ除去大作戦

 12月3日、滋賀県守山市赤野井湾にて第7回オオバナミズキンバイ除去大作戦が行われました。

 今回の活動は、認定NPO法人びわこ豊穣の郷、玉津小津漁業協同組合、滋賀県自然環境保全課、守山市環境政策課、滋賀銀行、小津・玉津学区、守山市立守山中学校科学部、IVUSA学生約80名、計約200人が参加しました。

 オオバナミズキンバイとは、2009年に滋賀県守山市の赤野井湾で初めて確認された外来水生植物です。繁殖力が非常に強く、生育面積は6年間で約2,000倍にまで広がっており、水質の悪化や漁業、琵琶湖特有の生態系への悪影響を及ぼしています。
 IVUSAは2013年より除去活動を行い、活動自体は今回で31回目となります。

 活動日の朝に開会式が行われ、宮本和宏守山市長が駆けつけてくださいました。また、認定NPO法人びわこ豊穣の郷の中島正一理事より「琵琶湖のために滋賀県のためにがんばりましょう」と激励のお言葉を頂きました。

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 午前は天神川、新守山川の河口、赤野井湾の漁港の南部に分かれて除去作業をしました。
 陸上で除去するチームは、地面から生えているオオバナミズキンバイをしっかりと根元から抜くことを意識しながら丁寧に作業をしました。

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 湖上で小型船から除去するチームは、網を使いながら丁寧に小さな茎を除去することや、根元まで残さず取りきることを心がけて作業しました。オオバナミズキンバイは小さな茎から再繁殖してしまうため、取りこぼしのないように心がけながら除去しました。

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 また、今回の活動では守山整備(株)よりパッカー車をお借りし、漁港で集めたオオバナミズキンバイをパッカー車に詰め込み圧縮しました。これにより水分を抜くことができ、乾燥時間を短くできるかどうか試験しました。

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 午前の作業後の昼休憩では、認定NPO法人びわこ豊穣の郷より赤野井湾で捕れたシジミを使ったシジミ汁を提供していただき、美味しくいただきました。

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 午後からの作業も玉津小津漁業協同組合と協力して、午前中と同様に作業を行いました。
 小さな茎の取りこぼしのないように、丁寧かつ迅速に全員で協力しながら作業を進めました。

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 今回の活動では、約6トンのオオバナミズキンバイを除去することができました。

 今回、初めて参加した学生は「オオバナミズキンバイ除去活動には地域の方が積極的に参加していることを知り、地域の問題をその地域で解決することの重要性を感じた。もっと多くの人を巻き込んで定期的に活動したい」と言っていました。

 最後になりましたが、認定NPO法人びわこ豊穣の郷をはじめ、この活動にご協力いただいた全ての方に感謝申し上げます。
 今後もオオバナミズキンバイ除去活動を行いますので、よろしくお願いします。(立命館大学2年 木下 友絵、立命館大学2年 藤田 竜伍、立命館大学1年 林 大輔)

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【プロジェクトマネージャーより】 
 私は、琵琶湖の大きな問題であるオオバナミズキンバイに対して1年生の頃から取り組んできました。活動して思うことは、滋賀県のオオバナミズキンバイに対する危機意識の高さです。特に今回の活動は漁師さんなどの地元の方、行政、学生が協力して作業を行いました。
 様々な人が、力を合わせて取り組んでいくことが最善の策なのではないかと思い、地域の方々の日々の取り組みに感謝の気持ちを持って活動しました。
 しかし、依然としてオオバナミズキンバイは琵琶湖に繁茂しているので、今まで以上に地域や学生を巻き込んでオオバナミズキンバイに立ち向かう必要があります。これからも学生に何が求められており、何が出来るのかという事をより考えて活動していきたいと思います。(立命館大学2年 松木 幸司)

【協力団体】
認定NPO法人びわこ豊穣の郷(事務局)
玉津小津漁業協同組合
滋賀県自然環境保全課
守山市環境政策課
滋賀銀行
小津・玉津学区
守山市立守山中学校科学部

※この活動は平和堂財団環境保全活動助成事業の「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。