NPO法人国際ボランティア学生協会公式ウェブサイト

会員の方はこちらから

>ID/パスワードを忘れた方はこちらから



第16回世界湖沼会議の報告会に参加しました

 2月8日、滋賀県大津市環びわ湖大学・地域コンソーシアムにて昨年11月にインドネシア共和国バリ島で行われた「第16回世界湖沼会議」の報告会が行われ、野田藤雄滋賀県議会議長を始め、滋賀県職員の方や会議に参加した環境団体、大学教授など約40人が集まりました。

 世界湖沼会議の発表者から成果の報告があり、IVUSAは3人の学生が参加し、世界湖沼会議で発表した内容や聴衆からの質問や反応について報告しました。

170208oobana_1

170208oobana_2

 IVUSAは、「オオバナミズキンバイの特徴や悪影響」「早期発見・早期除去の大切さ」「学生だけでなく行政、NPO、漁師、地元住民との協働での取り組み」について世界湖沼会議で発表したことを報告しました。行政と企業での官民での協働での取り組みは多数あるが、多くのセクターを巻き込んだ協働の取り組みは海外の方にとって珍しく興味を持ってくださる方も多くいました。

 また、ポスター発表の際にインドネシアに繁殖する外来種の水草であるホテイアオイをカバンや家具の材料として再利用し有効活用していることをインドネシアの方に教えてもらったことなど海外の参加者から学んだことも報告しました。

 そして会議に参加して、学生それぞれが「日本だけでなく世界の環境問題について知り幅広い視点から環境について学ぼうと思った」「海外の湖沼会議参加者が積極的に質問しているのを見て、日本のフォーラムでも発言していこうと思った」などの感想を報告しました。

170208oobana_3

 IVUSAのOBであり、オオバナミズキンバイ除去活動の発起人である中村俊哉は、認定NPO法人びわこ豊穣の郷の一員として守山市赤野井湾での地域一体となったオオバナミズキンバイ除去活動の取り組みについて発表しました。

 また、各国の同様の問題を抱えている方々から「オオバナミズキンバイがどのように持ち込まれたのか」「水草除去による水質への影響はどうなのか」「水草繁茂に対して何から始めれば良いか」などの質問がなされたことを報告し、外来水草の対策方法や琵琶湖での協働の取組みが世界から注目されていることが共有されました。

170208oobana_4

 今後の世界湖沼会議のあり方についてのパネルディスカッションも行われ、世界湖沼会議では外来生物をとりあげている団体が多く世界各地でも外来生物の問題がある事から滋賀の取り組みを世界に発信していく必要性があることや、企業参加によるビジネスへの繋ぎ方など熱い議論が交わされました。

 そして2018年に茨城県で開催される世界湖沼会議に向けて、より多くの人が来てもらうにはどうしたらよいか?言葉の壁をどう取り除くか?滋賀県としてどのように応援して、関わることができるのか?など今後に向けての話合いがなされました。

170208oobana_6

 次回の世界湖沼会議は、2018年に茨城県で開催されます。IVUSAが次回も世界湖沼会議に参加させていただけるかは分かりませんが、オオバナミズキンバイ完全除去を目指し続け、更にレベルアップした成果を共有できるように頑張ります。(同志社大学 3年 岡本 佳奈)