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第7回静岡県西伊豆町活性化活動

 「クールタウン西伊豆」を目指して。
 IVUSAは地域活性化の事業モデルとして、健康野菜「ヤーコン」という野菜を「バイオ炭農法」という炭を使った方法で栽培し、それを販売するソーシャルビジネスの仕組みづくりを進めています。

 そして、高齢化の進む西伊豆町のお年寄りがより耕作や健康野菜の摂取により「健康」に活躍でき、耕作放棄地の緑化やバイオ炭を用いることで「環境」に配慮した、格好いい(=クールな)まちづくり(「クールタウン」)を目指しています。

 今年はこの取り組みの初年度として、1年間継続的に西伊豆町宇久須地区の休耕田をお借りして、ヤーコンの栽培に取り組んできました。

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 今回の活動は、2017年2月23日から27日の5日間、静岡県西伊豆町において、学生96名と事務局1名の参加で行われました。

 事業モデルの一環として、まず町民の方々に「ヤーコン」という野菜の魅力や活用方法を知っていただくために、「ヤーコンフェス」を開催しました。
 「ヤーコンフェス」は活動3日目に西伊豆町田子地区の旧田子中学校で開催され、2時間のみのイベントにも関わらず107名もの町民の方にお越しいただきました。

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 ヤーコンフェスでは学生や西伊豆町のまちづくり協議会の食部会の方々が考案したヤーコン料理を町民の方々に試食していただき、投票によってナンバーワンを決める料理コンテストをしました。

 学生がチームごとに試行錯誤して開発した「ヤーコン餃子」や「ヤーコン羊羹」、さらに町の方が考案した「ヤーコンクッキー」等、バラエティ豊かなものが提供されました。

 その中からIVUSA学生の考案した「ヤーコン春巻き」が全10品の中からグランプリとなりました。準備してきた料理がグランプリとなり、約1ヶ月半の努力が実ったことで、涙する学生もいました。
 尚、この「ヤーコン春巻き」のレシピは、西伊豆町の広報誌に掲載される他、ウェブサイトにも公開される予定です。

 また、ヤーコン専門店瑠音様のご協力の元茶菓子などを出すカフェブースの設置、IVUSAのカンボジアの活動と絡めてカンボジアの子どもたちに贈る文具の回収、大学生と話せるブースなど、学生がお越しいただいた方々により楽しんでいただける工夫をして、企画運営をしました。

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 フェスの他に、この活動では1年間育ててきたヤーコンの収穫作業や安良里地区の海岸清掃活動、2014年の西伊豆町活性化活動1次隊より取り組んでいる、同町の景勝地・黄金崎の松林の整備活動もしました。

 ヤーコンの収穫作業では、お借りしている宇久須地区の畑のヤーコンを掘り返し、学生たちが町の方の助けをお借りしながら定期的に手入れをしてできた沢山のヤーコンを収穫できました。

 収穫後の畑を耕耘し、再び1年間ヤーコンを育て収穫するために畝立て、マルチ貼りをしました。学生たちは今年よりもさらに多くのヤーコンを来年収穫するべく作業に集中し、予定よりも多くの範囲で新しいヤーコンを作付することができました。

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 今回の活動で、今後の西伊豆町活性化活動において、クールタウン西伊豆を目指すための「中長期目標」が設定されました。今後ヤーコンを使ったソーシャルビジネス開発事業を中心に、様々な取り組みをしていきます。(日本大学3年 山田 充)

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【プロジェクトマネージャーより】
 今回「町民の心に火をつける」ため、西伊豆町で活動をさせていただきました。町の皆様をはじめとする、様々な方々のおかげでヤーコンフェスを開催することができ、5日間の活動を終えることができました。ありがとうございました。今後ともご協力よろしくお願いいたします。(神奈川大学4年 雨宮 瑞月)