防災フェスタ2006 開催!
2006/06/19
5月27日(土)世田谷区民会館にて、「防災フェスタ2006〜今、若者にできること〜」が開催された。当日はあいにくの雨で予定されていた野外の起震車や、煙中訓練等は中止されたが、会場には、小学生や近隣住民なども訪れ、様々な団体や企業のブースを回りながら、身近な防災について考えているようだった。 午後からは、「パネルディスカッション〜大地震、その時あなたは」をテーマに、IVUSA有志によって、大地震直後の状況を仮想劇で上演。その後は、萩原賢一氏(世田谷区危機管理室 災害対策課長)、田邊邦雄氏(世田谷区立北沢小学校 校長)、桑原望氏 (新潟県長岡市議会議員)、外木絢子(本協会学生代表)をパネラーに迎え、本協会代表下村誠をファシリテーターに、パネルディスカッションを行った。
□パネルディスカッション要旨
・萩原 賢一(世田谷区危機管理室 災害対策課長)
災害は、すべての人に襲いかかります。行政としても出来る限りの準備をしていますが、いざという時は、皆さんのような若い人たちが、避難所や様々な現場で、支援する側に回ってもらえたら、非常に心強いです。
・田邊 邦雄(世田谷区立北沢小学校 校長)
私たちはマニュアルを見直す中で、訓練の重要性(マニュアルを経験とし理解する)に気づきました。また、たくさんの地域の方々にご協力いただきながら、マニュアルに基づいた訓練を重ねることで、コミュニティをベースとした、防災力が育ちました。今の若い人は地方から出て来た人が多いので、それぞれの現場で力を発揮することが出来ると思います。皆さんの活躍を期待します。
・桑原 望 (長岡市議会議員)
中越地震を経験して、大切なのはマニュアルではなく、現場現場の柔軟な対応と、非常時に助け合うことのできる、平時からの地域コミュニティの強さだと思います。学生の皆さんには、IVUSAの活動を通して、様々な経験をする中で災害時支援者側のリーダーになって欲しいと思います。
・外木 絢子(本協会 学生代表)
様々な現場で活動し、痛感したのは、災害復興は、「被災者自身が立ち上がらなければ、本当の復興はできない」ということです。それに対して私達ができるのは、現地に「元気」をおいてくることです。いわば復興への「着火材」になればと思っています。
□講 演 要 旨
・勝谷誠彦氏(コラムニスト・写真家)
「今、若者がやらなければならないこと」
今、皆さんが一番やらなければならないことは勉強です。皆さん、世界共通 の言葉は何かわかりますか?それは「教養」です。英語や。外国語を学んでもそれを使って何を話すのか、その中身が教養です。今世界は無法地帯です。
国際法や倫理が通用しない。それは富や情報の二分化が進み、「持てる者(国)」と「持たざる者(国)」の格差が激しくなっています。持てる者は万能感に浸り、自分達の正義と利益を通すことに、倫理的道義的疑問を持たなくなります。しかし、その中で唯一、国と国、人と人を結びつけるのが「ボランティア」だと思います。私は日本語的には「義」「品格」「惻隠の情」であると思います。
政治的・経済的な背景を持たないボランティアが活動をすることで、何らかの場面が生まれる可能性があり、さらにいうと、ボランティアはこれからいろんな場面を救うかもしれません。ボランティアの現場でも、相手の国の人と一緒に料理したり、酒を飲んだりすると思います。しかし、それで交流した気になってはいけない。そして、そうすることだけが大切なんじゃない。本当の意味で、お互いの歴史や成り立ちに誇りを持ち、きちんと互いの立場や背景を理解する、というのが大切ではないでしょうか。
ボランティアで大切なのは、「楽しんでやること」です。そして自分達の活動に誇りを持って、本当の意味で、世界に対して災害救援活動のできる学生ボランティア団体になって欲しいと思います。
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西原春夫氏(NPO法人アジア平和貢献センター理事長・早稲田大学 元総長)
「若者たちに求められる積極的平和貢献とは」
戦後60年、日本は憲法9条を前提とする平和国家として存在してきました。しかし、9条や前文にあるように、日本の平和国家理念は「〜しない」という消極型・否定型でした。これは平和に対して消極的という意味ではなく、「受身」という意味です。
インターネットの普及により、今では世界中の出来事が手に取るようにわかるようになりました。しかし、消極的平和国家日本のおかれている状況は、国内だけの平和です。世界では、戦乱や貧困の耐えない、罪のない一般市民がたくさん死んでいます。私は、「日本だけ平和で安全で金持ちでいいのだろうか」と思うようになりました。そこで、日本はこの消極を維持すると共に、積極的な平和に貢献するべきだと思うようになりました。積極的平和貢献には、武力が必要なこともあります。それは認めなくてはなりません。しかし日本はその点、軍事大国にはなれない。なぜなら日本は唯一の被爆国であり「非核宣言」をしている上、憲法9条があります。つまり、日本は戦力に頼らず、政官民で、積極的平和貢献をすべき国なのです。まず、政治においては仲裁外交を進めます。そして民間レベルでは、皆さんのようなボランティア活動を通して、積極的平和貢献をするのです。
私は、日本は世界一の経済大国になる間に大切なものをなくしてしまったと思います。しかし、私は絶望していません。日本人は本来そういう民族ではありません。それをやってるのが、今ここにいる皆さんです。困っている人がいれば「何か出来るだろう」「やれることはあるだろう」というのがIVUSAです。私は困った人がいたら、すぐ飛んでいくという心が日本人に復活してもらいたい。そしてIVUSAの活動が多くの人を巻き込んでいって欲しいとおもいます。
「熱意は人を動かし、社会を動かす」この輪をどんどん広げていってもらいたいと思います。そんな期待と願いを持ちながら、私の言葉とさせていただきます。