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新潟県長岡市栃尾地区森林整備活動

 2010年5月1日から4日にかけて、IVUSAの学生107名が新潟県長岡市栃尾地区で大平山の森林整備活動及び、基本的な危機管理の考えや応急救命法などのボランティア活動に必要なスキルを学びました。

 大平山は、栃尾にある標高592.6m、面積136haの市有林です。2004年には、大平山の川下である長岡市で水害が発生し、IVUSAでは100名以上で救援活動を行いました。また、2009年度から栃尾地区の築100年の古民家を借り、宿泊し、地域の一員として古民家の修復と耕作地の再生を行ってきました。

 そこで今回の活動では、防災という観点から、山の持つ治水機能の低下を防ぐために、大平山の整備を行いました。地元の方に技術指導をしていただきながら、大平山の森林整備、枯木や倒木の処分、間伐、枝打ち、草刈りや耕作放棄の開墾と農作業、古民家の修復などを行いました。手の届かないところの枝を切り落とすための高枝鋸など、初めて使う作業道具に悪戦苦闘しつつ、大きな山を相手に参加者は汗を流しました。
 また、三角巾を用いた包帯法、搬送法、心肺蘇生法、AED(自動体外式除細動器)の取り扱いといった応急救護講習と、危機対応についての講義も行いました。

 
作業の様子。       

 作業二日目には元山古志村村長でIVUSAの特別顧問である長島忠美氏に講演会をしていただきました。地震が起こった際の様子や、村長として住民を守った長島氏のお話を聞き、当時の様子が目に浮かびました。人と人の信頼関係こそが、災害時に人を救うのだと、改めて実感しました。

 今回の宿泊先であった廃校は2004年の中越大地震の際の避難所でした。未だ校舎に残されたままの「地震に負けず がんばろう!」のシールや、学校の前に地震の際に崩れたままの状態で残された家屋が、確かにそこで地震が起きた事実を物語っていました。当時、体育館に避難された地域の方々が、10月の寒さの中、不安を抱えて眠れぬ夜を過ごしたのかと思うと、心が締め付けられるような思いがしました。


地震の爪痕が残っていました。

 今回の活動を行うにあたり、地元の方々やIVUSAのOB・OGの先輩方をはじめとする、たくさんの方々のご協力をいただきました。ありがとうございました。(フェリス女学院大学2年 石丸 実季)


【プロジェクト・リーダーより】
 今回の活動では田代集落だけでなく、その隣にある半蔵金集落という新しい地域での活動場所が増え、より一層栃尾に密着した活動となりました。
 また、栃尾同住会の方と半蔵金の住民の方々と一緒に交流会を行いました。交流会に来てくれたおじいちゃん、おばあちゃんたちは「孫のようだ。良い思い出ができました。また来てください」と笑顔で言ってくれて、何かとっても嬉しくて、みんながいなかったらこんな言葉をいただけなかったと思います。本当にみんなに感謝です。
 今回の活動では、今までの「絆」がより一層深まったのと同時に、新たな「絆」を構築できた活動となりました。(国士舘大学3年 野口 翔平)

【参加大学】
神奈川大学、学習院大学、国士舘大学、聖心女子大学、清泉女子大学、創価大学、拓殖大学、東海大学、東京家政大学、東京農業大学、東洋大学、日本大学、日本女子大学、フェリス女学院大学、法政大学、立教大学、立命館大学(17大学)

【協力】
公益財団法人大阪コミュニティ財団
車両競技公益資金記念財団
長岡市栃尾支所
とちお同住会

【メディア掲載】
新潟日報
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