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危機対応中級講座(CMT中級)+ふるさとづくり活動

 6月4日から6日の3日間、新潟県十日町市中里地区清田山集落にて十日町ふるさとづくり活動、そして危機対応中級実技講習を行いました。

 これまでIVUSAでは、新潟県十日町で、2000年から過去10回、3月に行われる「雪原カーニバル」のお手伝いや中越地震に対する復興活動、豪雪災害救援活動など様々な活動を行ってきました。
この十日町市は毎年3メートル前後の積雪がある豪雪地帯です。今回の活動拠点の清田山自然運動公園には遊歩道を有する森林がありますが、雪の重さに耐えられず倒れてしまった木が多く、観光資源の被害が出ています。


遊歩道わきに倒れた安全柵の修復を行いました。

 しかし、森林整備を仕事として従事する者が少なく、広大な敷地の整備が追いつかないのが現状です。来場客が増加する7月までに整備を完了させたいという地元の方の要望もあり、今回は遊歩道の整備を行いました。
 遊歩道は、私たちでも移動が慎重になるほど険しいものでしたが、急斜面への階段の設置、遊歩道わきの安全柵の設置・修復、遊歩道の邪魔になっていた倒木・枝の撤去、間伐…などを行い、子どもや高齢者も安心して歩けるような安全な遊歩道になりました。

 夜には、清田山集落の方々をはじめ、多くの地元の方々との懇親会が行われました。
楽しい話から真面目な話までさまざまなことをお話してくださり、終始にぎやかな懇親会となりました。


地元の方々との懇親会の様子。

 また、危機対応中級実技講座では、集団行動をする上で必要な規律訓練、初級実技で学んだ搬送法・包帯法・心肺蘇生法・AED(自動体外式除細動器)の使用法等の復習を行いました。
 最終日には、様々に異なるシチュエーションを通して、チーム運営を含めたリスクマネジメントと非常時の判断と対応をすることで、リーダーシップ・状況判断力を試す想定訓練を行いました。
 これらの力は、その状況下に立ってみて初めて習得できる力です。受講者各々にとって、座学や技術面だけでは得られないことを学ぶことができた訓練でした。


十日町の広大な自然の中、想定訓練が行われました。

 今回の活動は、地元の方々やOBの桑原義雄さん、深山恭介さんをはじめとする先輩方、多くの方々の協力のもと実施することができました。ありがとうございました。(フェリス女学院大学3年 原田 絢香)


【プロジェクト・リーダーより】
 中級実技講習では、危機管理・安全管理という観点から様々な研修を行いました。各々が災害や夏の大きなプロジェクトに向けて身の周りに起き得る事故への危機感を持ったことと思います。
 これからも、受け身ではなく1人1人が常に当事者となり、周囲の人間への目配り・気配り・心配りを忘れずに、リーダーとなってIVUSAを引っ張っていってもらいたいです。

 また、十日町市で活動するたびに深まっていく地域の方々との絆を強く感じ、「この絆をもっと深めたい」と今まで思っていた以上に、本当に深くそう思いました。今後も十日町とともに地域活性化を働きかけていきたいです。(清泉女子大学3年 袖田 友里)

【参加大学】
神奈川大学・国士舘大学・聖心女子大学・清泉女子大学・拓殖大学・東京家政大学・東放学園専門学校・東洋大学・日本大学・日本女子大学・フェリス女学院大学・法政大学・立教大学(13大学)