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第1回京都府日本海清掃活動

 3月4日から6日にかけて、京都府京丹後市久美浜町の箱石浜海水浴場から小天橋海水 浴場にわたる砂浜と蒲井集落に面する砂浜、約10キロメートルを地域の方々と協力し、IVUSA学生95名と事務局員1名で清掃活動を実施しました。

 3日間を通して、フレキシブルコンテナバッグ(1㎡/袋)計280袋分の人工的なゴミや流木等を回収しました。

 京都府京丹後市は、山陰ジオパークにも指定されている美しい砂浜を保有しています。しかし、内陸で出されたゴミが河川によって運ばれて流れ着くゴミや、海外から海流に乗って大量のゴミが漂着し、景観が損なわれ、回収費用が膨れ上がるため、環境的にも経済的にも問題となっています。

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 日本一の砂浜海岸を目指して、私たち若者世代が率先して汗を流し、地域の方々だけでなく、府内の大学生や企業と一緒に「拾う心より、捨てない心」をモットーに、京丹後市の海岸清掃活動に取り組みました。

 1日目、京丹後市箱石浜駐車場にて開会式を開催しました。湊地区活性化協議会の平野博文会長、小天橋観光協会の和田正人会長、京丹後市スポーツ観光交流課の小森康弘課長より、「年間を通して清掃活動をしているが、市の高齢化が進み、清掃活動が思うように進まない。ここまで大人数でできる機会は貴重だ」とお話しを頂きました。

 この日は学生だけで活動する予定でしたが、開会式を見たサーファーの方々が「自分たちも清掃活動にぜひ参加したい」と言ってくださり、飛び入りで一緒に清掃活動に参加していただきました。

 ゴミの中には、漁業用の網やロープが漂着し砂の中に埋もれているものや、ハングルで書かれたパッケージの飲料や洗剤、漁業で使用するブイ等も多く目立ち、改めて日本海の海ごみ問題は深刻な問題であると、活動をしながら感じました。

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 2日目は、地域の方々の参加を募り、20名の方と一緒に清掃活動に取り組みました。清掃中、地域の方々から「清掃しても次の日には波がきて、ゴミが散らかってしまい、清掃してもきりがない。でも、この一回一回の活動が大事である」という話を聞き、改めて継続して清掃活動をしていくことや、活動を発信していくこと、何より普段の生活でできるだけゴミを出さないことの大切さを実感しました。

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 作業終了後、地域の方との交流会を開催し、地元で採れた牡蠣やあら汁などをご馳走になりました。

 最終日である3日目は、小天橋海水浴場まで清掃をすることができ、3日間で約10キロメートルもの砂浜を綺麗にできたことの喜びを分かち合いました。

 地域住民の方からは「皆様の心を今後地区でも繋ぎながら浜を活用したい。この絆を大切にして、また湊宮にもお越しください」「最初はゴミの量が多く全て拾うのは無理だと思っていた。しかし、学生の力は素晴らしく、自分も力をもらった」とのお言葉を頂きました。 (同志社大学3年 岡本 佳奈)

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【プロジェクトマネージャーより】
 まずは、この活動を実施するにあたって必要不可欠であった、地元の方々のご協力に心から感謝いたします。誠にありがとうございました。

「京丹後市の海は本当に綺麗なところだ」

 3日間の活動を通して、この言葉の意味が変わっていきました。1日目、自分たちが清掃し終えたところを見て、浜の美しさを感じました。2日目、地域の方と一緒に清掃や交流会を実施して、人の美しさを感じました。3日目、活動を終えた感動を通して、「拾う心より捨てない心」の重要性を感じました。

 この活動が必要なくなるそんな日に、今回参加したすべての人と綺麗な浜で集まれることを夢見て、これからも日本海清掃に関わり続けたいと思います。(立命館大学4年 花岡 駿平)

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【ご協力いただいた皆様(敬称略・順不同)】
■共催:京丹後市、湊地区活性化協議会、湊区長会
■後援:京都府、山陰海岸ジオパーク推進協議会、日本一の砂浜海岸実行推進会議
■協力:小天橋観光協会
■協賛:ダイヤゴム 株式会社、株式会社 永谷園、マルコメ 株式会社、健栄製薬 株式会社