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カンボジア子ども教育支援活動

 2018年2月28日から3月9日にかけて、カンボジアで子どもの教育支援活動を実施し、学生65名、事務局員1名が参加しました。
 今回の活動は「カンボジアを担う人々と共に、未来を変えるためのきっかけを生み出す」という目的で実施されました。

 移動日となった初日を終え、2日目の朝にカンボジア学生10名と合流しました。その後、キリングフィールド、トゥールスレン博物館を 訪れました。

 そこでは、ポル・ポト政権により大量虐殺されたカンボジアの歴史や過去について学び、知ることの重要性を感じたと共に、実際に自分の目で見ることで胸を痛め言葉を失う学生も多くいました。

 また、児童養護施設を訪問した際は、子どもたちが踊りを踊って歓迎してくれました。

 3日目は、8年前に第3次隊の活動で建設したコンポンチャム州のトレンバット小学校を訪れました。
トレンバット小学校では、「子どもたちがゴミ問題への意識を高め未来のカンボジアに目を向ける」ことを目的とした、環境に関する企画を実施しました。
 ゴミはゴミ箱へ入れることの重要性を描いた紙芝居の読み聞かせをしました。また、ペットボトルのリサイクル工作として、けん玉を作りました。

 4日目は、昨年の第8次隊の活動で小学校建設を行ったポン村を訪れました。ポン村滞在期間中はホームステイをしました。村の方々は私たちが来るのを楽しみにしてくださっており、温かく迎え入れてくださいました。

 昨年訪れた際、村中にゴミが捨てられていたため、「子どもたちがゴミ問題への意識を高め、未来のカンボジアに目を向ける」ことを目的とした企画を行いました。企画では、紙芝居の読み聞かせやゴミ箱をテーマとしたお絵描きを実施しました。

 5日目は、3つの企画を実施しました。
 1つ目に、「子どもたちに身体を動かす楽しさを感じてもらい、楽しく明るい生活を営めるきっかけ作りを行う」ことを目的とし、皆でサッカーをしました。

 2つ目に村の大人の方々に『「学ぶ楽しさ」「教育の重要性」を知ってもらい、大人同士で子どもたちの将来について考えてもらう』ことを目的とし、日本についてのクイズや子どもたちの将来を考える場を設け、意見共有をしました。

 3つ目に「日本とカンボジア双方の想いを形に残す」という目的で、絵の具を手に塗って紙に手型をつけ、日本とカンボジアを虹で繋げた世界地図を完成させました。

 6日目はポン村を出発し、2年前の第7次隊で建設したミヤック小学校で、企画を行いました。ポン小学校でも実施した、「日本とカンボジア双方の想いを形に残す」ことを目的とした企画をミヤック小学校でも行いました。

 7日目は、メイソーチュライ中高一貫校で、今回の活動の集大成となる大勉強会を実施しました。
 大勉強会では、今後カンボジアを担っていく子どもたちの将来を一緒に考え、自分たちの夢に対して明日からどう行動するのか意見共有をしました。
 そして夢を形に残すため、それぞれの夢を書いた紙をさらに大きな紙に貼り、カンボジアと日本の国旗を作り上げました。

 大勉強会終了後のカンボジア滞在期間は世界遺産の王宮やプノンペンを観光し、3月9日の朝に66名全員無事日本へ帰国しました。

 スタディーツアーとして行われた今回の活動。少しでもカンボジアの未来を変えるためのきっかけになっていればと思います。活動を通して学んだこと、感じたことを今後の活動へ繋げていきます。

 本活動にご協力いただいた方々に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。(駒沢女子大学3年 南﨑 育愛)

【プロジェクトマネージャーより】
 はじめに、活動を無事に行うことができたのは、現地のスタッフさんをはじめ、多くの方々が支援、協力してくださったおかげです。本当に感謝しております。
 今回の活動では、企画と大勉強会の実施により、現地の子どもたちや大人の方々にはこれからを考えるきっかけを生み出せたとの声がたくさん上がりました。

 学校建設だけでなく、現地の方々の未来を変えるきっかけを生み出すことも現地にとって大切なことだと学びました。これからも現地が何を求めているか、を第一に考えて活動していきます。(京都外国語大学4年 長町 敬一)