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第10回九十九里浜全域清掃大作戦

 8月25日(木)から8月28日(日)の4日間、千葉県九十九里海岸にて第10回九十九里浜全域清掃大作戦が行われました。IVUSAの会員に加え、企業の方・地元の方・子どもたちなど合わせて742名が参加しました。
 今回の活動では地元の子どもたちとの繋がりに重点を置いて、民間の学童に通う子どもや児童養護施設に入所する子どもたちを中心に声をかけ、4団体から約50名の参加がありました。

■協賛企業の皆さま
三和酒類株式会社、赤穂化成株式会社、日本たばこ産業株式会社、サッポロ飲料株式会社、ダイドードリンコ株式会社、大塚製薬株式会社、株式会社健康体力研究所、ミドリ安全株式会社、相日防災株式会社、船山株式会社、日本アルコール産業株式会社、日本製紙クレシア株式会社、丸和ケミカル株式会社、株式会社明治、マンナンライフ株式会社、イトヤ株式会社、三立製菓株式会社、江崎グリコ株式会社、大黒工業株式会社、株式会社エフピコ、成田ゆめ牧場、鴨川シーワールド、オリヒロプランデゥ株式会社、大和ハウス工業株式会社(敬称略・順不同)

■協力団体・企業・個人の皆さま
千葉県旭市、匝瑳市、横芝光町、山武市、九十九里町、大網白里町、白子町、一宮町、いすみ市、株式会社オンザウェイ、大里綜合管理株式会社、株式会社毎日コムネット、ふれあいパーク八日市場、ホテルカネイグループ、千葉県山武地域振興事務所、加藤光男(敬称略・順不同)

■助成
財団法人千葉県環境財団

 関係者の皆さまに心から感謝を申し上げます。

1日目(8月25日)
 東京では小雨が降り天候が不安定で心配されるなか鍛冶橋駐車場に412名の学生が集まり、期待と不安が入り混じりつつもバスは出発しました。
そんな心配をよそに開会式場の白子町に到着するとすっかり雨は止んでおり、清掃日和となった天候が迎えてくれました。
 開会式では白子町副町長である長島義行さんからのご挨拶と九十九里沿岸の首長からのメッセージが書かれた記念旗を授与していただき、九十九里浜全域66km、3日間に及ぶ活動が始まりました。
 初日は7ルートに分かれて清掃をしました。そのうち1ルートは河川に特化した河川清掃ルートも今回初めて試みました。


開会式。


河川清掃。

2日目(8月26日)
 3日間に分けて清掃する中でも一番距離を歩く2日目。清掃開始時は照りつける太陽が参加者の体力を奪っていきました。
しかし午後になると、朝晴天だった天候が嘘の様に雲行きが怪しくなり、ついにはどしゃ降りになってしまいました。雨具を着用して可能な限り学生は清掃を続け、3ルートのうち2ルートは完走することができましたが、残念ながら1ルートだけ断念せざるをおえませんでした。


海岸清掃の様子。

3日目(8月27日)清掃最終日
 2日目は雨が長く降り続き清掃中止の心配がされるなか、3日目になると活動初日と同じく天候は活動を応援してくれているかのように雨が降ることはありませんでした。
 2日分の疲れが溜り疲労の色が見えながらも学生は勿論、参加企業の方、地元の方問わず全員で声を出しながらひたすら清掃を続け、合流地点へ辿り着きました。
 この瞬間3日間、66kmに及ぶ戦いは無事終わりました。


合流の様子。


全体で。

 その日の夕方、例年では慰労会を行っていますが、今年が10回という節目の年にあたるため大交流会を開催しました。
 「未成年の主張」と題した九十九里浜への想い叫ぶ企画、ダンスやお笑いなどの企画に加えて、学生と共に全日清掃を行った学童の子ども達によるよさこいの披露もあり、大変盛り上がり、尚且つこの活動に参加した全員が本当の意味で一体感を得られた瞬間でした。
 また、東日本大震災の風評被害を受けてしまった九十九里周辺の食材を使用した料理を作ってくださり、地元の食材の美味しさを改めて実感しました。大交流会の最後には全員で円陣を組みながらデーマソングを大合唱し閉幕。
日常の生活では得られない、エネルギーに満ちたかけがえのない時間を過ごすことができました。

4日目(8月28日)
 この活動を通して思ったことや感じたことを踏まえて、自分たちにこれからできることを改めて考え、ミーティングを行いました。
 疲れを忘れてしまうような熱い想い、エネルギーを得て帰路につきました。
 そのエネルギーは、今後の活動に挑んでいく学生の力にきっとなるはずです。(国士舘大学3年 飯山 純平)

■清掃成果(ゴミ回収量)  
旭市     482袋
匝瑳市   364袋
横芝光町   270袋
栗山川    42袋
内訳 可燃 1350袋 (2.7t) 不燃 239  (0.9t)
海岸 1,747袋 (3.5t) 河川 69袋 (0.1t) 
合計 1,816袋 (3.6t)

【プロジェクトリーダーより】
 今回の九十九里全域清掃は第十回目を迎え、節目の年となりました。その中で私はプロジェクトリーダーとして400人に及ぶ隊のリーダーを任せられました。
 リーダーとして、自分がどう振るまえばよいのか、なにをすればいいのか最初は不安の日々が続きました。しかし、そんな不安もすっかりと消え去ることとなりました。それはまわりにいる同期の支えがあったからです。自分が苦しい時になにも言わなくてもそっとそばで励ましてくれる仲間がいました。大学一年生の時に一緒に切磋琢磨した仲間が、今では心強いサポーターでした。そんな素晴らしい仲間に支えられたからこそ当日を迎えることが出来ました。
 そして当日は、清掃を通じて私たちの清掃の理念でもある「拾う心より捨てない心」を観光客や地域の人々に啓発できたことはもちろんですが、清掃を通じて生まれた地域の人々とのつながり、そして学生が今後の活動の仲間となる新しい出会いなど、この活動で得たものは一生の宝になることだと思います。
 最後に、この活動ができたのも自治体の方、多くの企業や地域の方々のおかげです、心よりお礼を申し上げます。(国士舘大学4年 洞毛 和友)