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長野県飯山市活性化活動(古道整備)

 8月8日から8月11日に、長野県飯山市大川地区において、学生71名と事務局員1名の計72名で古道整備活動を行いました。

 この古道は、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人が通った可能性が極めて高いとされています。
 親鸞聖人は「念仏を唱えれば誰でも救われる」という教えを説き、浄土真宗を広めましたが、この教えは当時危険な思考だとされ、親鸞聖人は上越に流されてしまいました。

 その後、許されて関東でも教えを広めようとした途中にこの大川地区の古道を通ったとされています。

 活動初日である8月8日は、関西と関東に別れて古道整備活動を行いました。台風が接近しており、雨の心配もありましたが、天候にも恵まれ、無事に活動を開始することができました。

 結団式では、カウンターパートである大川有志の会の山室久優さんから挨拶をしていただきました。鎌の扱い方や効率の良い草の抜き方、活動をする際の注意点などを教えていただきました。

 2日目の8月9日は、地元の方から頂いた野沢菜や野菜などで作られたご飯を食べて英気を養い、活動を開始しました。
午前中は雨が降る中での作業となり、ぬかるむ足場、普段使い慣れない道具の扱い、斜面での活動などに戸惑いがありました。

 午後には雨も上がり、活動にも慣れてきて、効率よく草や木を刈ることができるようになりました。最初は一面の草で覆われていて何も見えなかった場所が、草を刈ることによって視界が開け、飯山の素晴らしい景色が見られるようになりました。

 夜には学年別交流会が開かれました。同期の学生同士で飯山への熱い想い、整備した古道の活用案など様々なことを語り合いました。

 活動3日目の8月10日は、 地元の方から、「IVUSAと大川地区の繋がりの象徴として看板を作ろう」と提案していただき、古道を整備する組と看板を作る組に分かれて作業しました。

 この看板は、IVUSAの学生がデザインをして、地元の方がそれを家の形に切って完成しました。学生にとって飯山が第二の故郷のようになればとの想いが込められています。
 また、活動を行った証として、隊員全員の名前が書かれています。看板の作成の際には、2月の長野県飯山市「雪まつり、かまくら祭り」活性化活動でお世話になった方も足を運んで下さいました。

 古道整備の現場組も、地元の方々の想いに応えることができるように、必死に作業しました。その結果、現地の方が当初予定していたよりも長く古道を整備することができ、地元の方に大変喜んでいただきました。

 この日の夜には現地の方を交えた交流会が開かれ、多くの地元の方に参加していただきました。交流会では、私たちIVUSAのこと、地元の方々の普段の生活のこと、飯山市のこと、古道のことなど様々な話をすることができ、終始和やかな雰囲気で進行しました。

 また、住職の方も交流会に参加して下さりました。親鸞がこの古道を通ったとされている理由や、親鸞の後を追って蓮如上人もこの古道を通った、という話などを聞きました。

 最終日となる8月11日は、地元の方7名と整備した古道の活用案についての討論会を行いました。地元の方は私たち学生一人ひとりの古道活用案に対して丁寧に話を聞き、意見を言ってくださいました。

 また、地元の方が考えている古道活用案も話していただき、学生と地元の方とで「夢」を語り合いました。「楽しくて非常に意義のある素晴らしい時間になった」とのお言葉を山室久優さんから頂きました。

 IVUSAと大川地区の関係はまだまだ始まったばかりではありますが、これからに向けて良好な関係を築くことができたと思います。
 来年の夏も大川地区に「帰る」ことができたら私たちIVUSA学生一同幸いに思います。

 最後となりますが、活動中、美味しいお野菜やスイカ、お米などの差し入れをたくさん頂きましてありがとうございました。(法政大学2年 塚本 将成)