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新潟県長岡市「裸押し合い祭り」活性化活動

 2月8日から10日の3日間にかけて、新潟県長岡市「裸押し合い祭り」活性化活動が行われ、IVUSAの学生50名が参加しました。

 栃堀巣守神社裸押合大祭とは、長岡市栃尾地域にある栃堀巣守神社で400年以上続く伝統ある祭りです。 下帯一本にわらじを履いた男たちが、20kgの大ロウソクを先頭に本堂になだれ込み「サンヨ!(撒与)」「押ッセ!押ッセ!」の掛け声とともに体を押し合います。その最中に天窓から撒かれる270枚の札を取り合うというものです。

 この活動は担い手不足となっている栃堀巣守神社裸押合大祭への参加と、東谷小学校での全学年を巻き込んだ企画をメインとして栃尾地域を活性化するために実施しています。

 活動1日目、東谷小学校でイベントを開催しました。前半は裸押し合い祭りにちなんだ障害物リレーを行い、小学生は栃尾についてのクイズに答えたり、福札にみたてた紙をとったりしました。
 後半では学年ごとに分かれて、栃尾の未来マップを作り、大学生が小学生に発表のアドバイスをしました。

 短い時間ながらも小学生たちと大学生たちと楽しく交流ができ、さらに栃尾の未来や自分の未来についても聞くことができました。

 小学校での企画が終わった後は現地の方々と交流会をしました。じっくりと交流をしていく中で栃尾地域に関して深く知るとともに、その方のこれからやIVUSAとの未来について聞くことができました。

 活動2日目、祭り当日の午前中は裸押し合い祭りの準備のために会場設営を手伝いました。スノーキャンドルやのぼりを栃堀巣守神社周辺に設置しました。もうすぐ始まる裸押し合い祭りのために学生一人ひとりが丁寧に心を込めて準備しました。

 夜になると男子学生は裸押し合いへ参加しました。激しく押し合いながら地元の方々と祭りを盛り上げつつ、交流しました。女子学生は甘酒の配布や子ども向けのブースの運営をして、祭りの運営の補助をしました。

 活動最終日、隅々まで綺麗にすることを目指し宿泊施設の清掃をした後、事後勉強会があり栃尾の未来や地域活性化について話し合いました。班員全員と一対一で話すことで理解が深まりました。自分自身の成長が感じられた有意義な時間でした。

 今回の活動は栃尾地域の人たち57名からの未来像調査に成功しました。これは栃尾の未来やそこに住む人の将来について調べるものです。
 また隊員一人ひとりが活動を通して地域活性化について真剣に考えたり、自分自身の成長や未来について考えたりしたことで全隊員が充実した成果の大きい活動になりました。(東京家政大学2年 小野塚 なつみ)

【プロジェクトマネージャーより】
 中越地震の災害救援から始まった栃尾とIVUSAの関係は、15年以上にもなります。その中で高齢化や過疎化を目の当たりにし、IVUSAができることを模索し続けてきました。

 今年の裸押合い祭り隊では、「栃尾の未来を考える」というテーマで活動しました。交流を通して、現地の方に住んでいる地域や自分自身の将来を見つめてもらいました。そして未来の明るい展望を示すことで「幸福度の高い地域の実現」を目指しました。

 活動中、地域活性化という答えのない問題に対して、様々な考えに直に触れる機会が多くありました。一つの地域の今後の在り方について悩み、考えることは、その地域への愛着を生み、「第二のふるさと」ができた感覚になりました。(同志社大学4年 有田 晃貴)