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新潟県十日町市「十日町雪まつり」活性化活動

 2月15日から18日までの3日間にかけて、新潟県十日町市「十日町雪まつり」活性化活動が新潟県十日町市にて行われ、学生50名が参加しました。

 十日町市は新潟県の南部に位置する市で、近年では若者の郷土離れが進み、少子高齢化が進んでいる地域でもあります。十日町市では「選ばれて、住み継がれるまち、とおかまち」というスローガンのもと、未来計画や、十日町雪まつり、雪原カーニバルなど、地域を盛り上げるための政策や催し物を実施しています。

 その中で私たちが参加した催し物は、十日町雪まつりです。十日町雪まつりは今から約68年前の昭和25年2月4日に開催され、今年は70回目という節目の年でした。

「雪を友とし、雪を楽しむ」という住民の自発的な思いから生まれたこの雪まつりは、冬の厳しさも美しさも知り尽くし、雪に打ち勝つ気概が生んだ発想です。こうした発想の背景には、終戦以降、製造が禁止されていた絹織物製品の生産が再開され、地元産地を元気にさせるような社会的、経済的状況がありました。

十日町雪まつりの魅力は、市民手作りの「雪の芸術作品」、温かいおもてなしが人気の「おまつりひろば」です。このように伝統と魅力がある十日町雪まつりの運営補助を私たちが行いました。

 2月15日の朝、都内に集まり、今回の活動のリーダーである大崎沙耶香(拓殖大学 4年)から、「これから活動に向かいます、気合を入れて頑張りましょう」と挨拶ののち、バスに乗り込み新潟県十日町市へ向かいました。

 まず十日町市役所へ向かい、IVUSAのOBである桑原善雄さんから、「自分たちができることは何かを考え、自己成長に繋がるように行動するように」と挨拶がありました。

 その後、一緒に十日町雪まつりの運営をしていく十日町青年会議所の方に挨拶をして、早速十日町雪まつりの準備に取り掛かりました。各班持ち場にわかれて、着々と準備を進められました。夜には十日町雪まつりが始まり、企画や露店の運営、滑り台や茶室の補助などの運営補助をしました。

 初日が終了した後、十日町青年会議所の方々との交流会がありました。お祭りのこと十日町のことを話しながら、明日・明後日の十日町雪まつりに向けて心をひとつにできました。

 2日目は、一日中十日町雪まつりの運営補助をしました。2日目と言うこともあり、初日以上に学生間で連携を取りながら、お祭りの参加者と交流することができました。

 十日町雪まつりの最終日である3日目も、同様に雪まつりの運営補助を行いました。私たち一人ひとりができることは何かを考え、それぞれの役割をこなすとともに、雪まつりに来られた地域の方とお話もしました。
十日町市在住のご年配の方は「十日町市は思いやりのある人が多くとても良い街だ、もっと大きい街になってほしい」とおっしゃっていました。地域の方に直接お話を伺うことで、私たちは地域活性化についてより深く考えることができました。

 活動最終日である4日目は、朝食後に雪まつりの会場に向かい、昨日に引き続き雪まつりの撤収作業を行い、また宿舎の片付けをしました。

 その後、学生間で今回の活動の振り返りをしました。活動のリーダーである大崎からは、「学生が日を重ねるごとに変わっていく姿を見ることができてよかった。この活動の経験と感じたことを忘れずに次に繋げてほしい」と挨拶がありました。

 十日町市の方々と多く関われたこと、また十日町雪まつりに運営補助として参加できたことから、十日町市の魅力を実感できる活動になりました。最後になりましたが、この活動にご協力いただいたすべての方々に感謝いたします。今後ともご協力よろしくお願いします。(国士舘大学1年 大原 綾都)