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ネパール山村支援活動

 3月4日から12日までの9日間、学生29名、事務局1名でルンビニ県パルパ郡のビルパニ村で活動をしました。これは、ネパールで25年間途上国支援に取り組んでいる垣見一雅氏(通称OKバジ)の活動の一環で、ビルパニ村に11機のバイオガス燃料機を設置しました。

 3月4日、ビルパニ村に到着し、多くの村人から歓迎を受けました。今日から12日まで、各家庭二人ずつでホームステイをして村民と交流しながら、バイオガス燃料機の設置のための作業をしました。
 ビルパニ村での本格的な作業が始まる5日からは、朝5時頃から往復1時間かけて家庭ごとに生活用水として使用するための水汲みをしました。
 9時からバイオガス燃料機設置のための穴を掘る作業を開始し、お昼には村人たちが学生全員分のお昼ご飯を振舞ってくださいました。

 6日は、5日と同様にバイオガス燃料機設置のための穴を掘る作業を行いました。13時頃には、現地での支援活動の調整をしてくださってきたOKバジと直接お会いする機会がありました。OKバジからは、「おつかれさまです。身体に気をつけて頑張ってください」との言葉をいただきました。

 7日は、だんだんと穴を掘り終えそうなグループも出て来て、村の方々が2つ、私たちが一つの穴を掘り終えることができました。午後からは、3月12日の村の閉会セレモニーで披露する劇と、3月14日にタンセンで開催される垣見さんのネパール滞在25周年祝賀会で披露するよさこいソーランの練習をしました。

 8日はそれぞれのホームステイ先での水汲みの後、バイオガス燃料機設置のための穴を掘る作業を開始しました。
 昼食後は、交流会でのチーム発表などの出し物の最終確認をして、次の日の交流会に備えました。この日までで、前日にほぼ作業を終えていた2つの穴掘り現場の最終整備を終え、村の方が終了させた一つと加えて3現場の作業を完遂することができました。

 9日は、普段日本では体験することのできない、生きている豚を捌くという貴重な経験をさせていただきました。その後、以前の活動場所であった学校の開校式典に、カウンターパートのOKバジと共に立会いました。
 式典終了後には、桃太郎をネパール風にアレンジした劇を披露したり、子どもたちと大縄跳びや玉入れをしたり、「幸せなら手をたたこう」などをとおして交流しました。そして、一旦村に戻り、朝捌いた豚をカレーにして昼食をとりました。
 その後、ピクニック会場に行って村の方々と軽食を囲んでピクニックをし、一緒にダンスも踊りました。夜にはOKバジから、ネパールと日本の問題や、幸福というものについての話を聞かせていただきました。

 10日は、8時から作業に移り、全員で円になって昼食をとりました。村での生活もちょうど一週間となり、日差しが強い中での作業が多かったため、疲労回復のため昼寝の時間をとりました。また、午後の作業終了後には、チャウチャウという汁なしラーメンのようなネパール料理を振舞っていただきました。

 11日は、各ホームステイ先で、ポラロイドカメラを使って写真を撮影しました。完成した写真は、最終日にメッセージを入れてホームステイ先の家庭の皆さんにプレゼントしました。
 午前の作業では、土日から取り掛かっていた難しい現場を終了させることができました。この日から、作業の効率化のために作業と休憩をシフト制にしました。そのため、休憩中には子どもたちと遊ぶ時間も多く取れるようになりました。また、その結果、更に2つの現場で作業を完遂することができました。

 12日は閉会セレモニーをし、13日の午前9時半頃にビルパニ村を出発しました。ビルパニ村滞在中にホームステイさせていただくなどお世話になった村の方々が見送りにきてくださり、涙混じりのお別れとなりました。

 14日はOKバジのネパール支援25周年記念式典が行われました。式典にはOKバジの支援を受けた多くの村々の人たちや、OKバジをとおして支援している日本人が大勢出席していました。私たちが披露した日本の伝統の踊りであるよさこいに、現地の人たちは興味深げな様子で鑑賞していました。

 15日は無事にカトマンズ空港に到着し、学生たちは再度ネパールへ訪れたいと感じていました。この経験を日本へ持ち帰り、発信していきます。(龍谷大学1年 清水 葵)