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児童養護施設の子どもとの交流キャンプ(子ども隊)

 6月15日から16日にかけて、新潟県長岡市の児童養護施設「双葉寮」で生活をする子どもたちと学生34名と事務局1名が交流しました。

 児童養護施設には保護者がいなかったり、保護者の適切な養育を受けられなかったりする子どもたちがいます。その子どもたちは 「自分は大切な存在である」という自己肯定感が低い傾向にあり、成長してからの自殺率や犯罪率、貧困率が高いと言われています。このような子どもたちに学生ができることはないかと考え、子ども隊は始まりました。

 今回の活動は「子ども隊の意義や本質を理解した上で、『子どもたち』を楽しませ、愛を交換する」という目的を掲げ活動をしました。
 また、今回「見直し」をコンセプトにしており、子どもたちの自己肯定感を高め未来に繋げるためには何を第一に考えるべきなのかを見直し、さらなる進化をすることを目標としていました。

 活動前日の6月14日に都内の大学で決起会が行われ、 21時に学生32名と事務局1名が都内の大学を出発しました。15日の午前1時に青少年研修センターに到着し、翌日の準備をして就寝しました。

 朝食後、青少年研修センターに到着した学生2名と合流し、結団式を学生34名で行いました。初めて子ども隊に来る学生はIVUSAの理事の桑原望・長岡市議会議員から栃尾地域に関する説明がありました。

 子どもたちが青少年研修センターに到着後、開会式を行い室内と外に分かれて一緒に遊んだりスライム作りや写真立て作りをしたりしました。

 子どもが就寝後、双葉寮の職員の方から社会的養護と児童養護施設の役割についてお話をしていただきました。その後、各班に分かれて双葉寮の職員の方から聞いたお話の感想や子どもたちと交流をして感じたことを話し合いました。

 活動2日目の午前中はクレープを作ったり、学生と子どもが混ざって踊るフォークダンスをしたりしました。

 その後、班ごとで集まり子どもたちと楽しかったことについて話してお別れをしました。

 子どもたちを双葉寮へ送っていた学生が青少年研修センターに帰ってきた後、学生34名と事務局1名は東京へ向けて出発しました。
道中のバスではミーティングを行い、この活動で自分がどんなときに愛を交換できたと思ったのか、子ども隊はどのような学生が行くべきなのかを考えました。その後、無事に東京に到着し今回の活動が終了しました。(東洋大学 2年 矢澤 成珠)

【プロジェクトマネージャーより】
 子ども隊は子どもたちの未来を変える力をもつ活動だと思っています。

 日本の子どもを取り巻く問題の一部に巻き込まれてしまい、児童養護施設にいるのが、今回私たちと2日間一緒に遊んだ双葉寮の子どもたちです。

 虐待を受けて育った子は親になった時、我が子に虐待をしてしまう確率が高いと言われています。
 それはその子が悪いのではなく、その子が愛情の与え方を知らないだけなのです。

 だからこそ、児童養護施設の子どもたちに少しでもいい思い出、そしてたくさんの愛を届けるためにこの活動を続けていきます。

 子どもたちの幸せな人生を願って。

 この活動にご協力頂いた全ての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。(龍谷大学 3年 中村 大希)