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大津市サンシャインビーチでの外来水草除去活動に参加しました

 11月9日、滋賀県大津市のサンシャインビーチで、イオン同友店会主催のオオバナミズキンバイとナガエツルノゲイトウの除去活動が開催され、イオン同友店会から80名、滋賀県職員6名、IVUSA学生4名・事務局1名の、計91名が参加しました。イオン同友会は、滋賀県内にあるイオングループの店舗の方が参加されました。

 今回の活動では、特定外来生物に指定されているオオバナミズキンバイ(以下オオバナ)とナガエツルノゲイトウ(以下ナガエ)を除去しました。特定外来生物とは、外来生物のうち、生態系に害を及ぼす可能性があるということから環境省に指定された生物です。ナガエは2005年に、オオバナは2014年に、特定外来生物に指定されました。

 イオン同友会主催のオオバナの除去活動は昨年も実施されましたが、開会式の途中で雷雨となり、中止となりました。そのため、今年の活動は倍返しの気持ちで挑みました。

 活動前にIVUSA学生は、滋賀県庁の方とともに、外来水草の除去活動に初めて参加された方でも、植物の見分けがつくように、オオバナには黄色いリボンを、ナガエにはピンクのリボンを括りつけました。

 開会式では近畿イオン同友店会会長の中澤様、滋賀県庁自然環境保全課課長の矢野様から挨拶がありました。

 開会式を終えた後、グループごとに分かれてスコップや根っことりを持って、それぞれの作業現場に向かいました。作業現場には、オオバナ、ナガエ、メリケンムグラが混生しており見分けが極めて難しい状況でした。

 イオン同友会の方々の多くは、外来植物の除去が初めてでした。IVUSAは、これまで琵琶湖や京都で除去活動を行ってきた経験から、外来水草の見分け方や、作業する上での注意点などを共有し、一緒に除去活動を進めました。

 ここで、今回3種の植物を見分ける際の特徴を紹介します。
 オオバナは赤みがかった茎に、葉が互生しています。また、葉の形が丸みを帯びていることも特徴です。ナガエは茎から、葉が対生しています。また、葉の形は細長いことが特徴であります。メリケンムグラは枯れており、茎や葉が茶色く変色していたので、容易に見わけることができました。

 今回の現場は、石積み護岸の多い現場であったため、石積みの間に繁殖しているオオバナやナガエは根が深く繁殖していました。オオバナやナガエは茎をちぎってしまうと、またそこから繁殖してきます。そのため、茎を切らないように石をのけながら、丁寧に除去作業を行いました。

 活動中、イオン同友店会の方々に、お話の中で、「湖岸に生えているすべての植物が同じに見えてしまう。身近に外来水草が繁殖していると知ったことが驚きであった。」といった声がありました。

 除去の最後には、取りこぼしがないか、作業現場を見回りました。強い繁殖力を持つオオバナやナガエが風に飛ばされたり、水位が変動したりして、また新たな場所で大繁殖することを防ぐためです。

 今回の活動では、約1時間の活動で重量90kg、網袋15袋分のオオバナ、ナガエが除去できました。

 最後になりますが、活動に参加させていただき、関係者の方々に深く感謝申し上げます。

主催:イオン同友会(イオンモール草津店、イオンタウン湖南店、イオン長浜店、イオンタウン彦根店、イオン近江八幡店、マックスバリュ大津京店、イオンスタイル大津京店)
協力:滋賀県、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)

※IVUSAの学生は、感染防止対策として主催者、自治体、各大学のガイドラインに従い、これに沿った対策を行ったうえで活動を実施しています。
※IVUSA学生はびわ湖チャリティー100km歩行大会の寄付金を受けて活動しました。