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児童養護施設・聖母愛児園の子どもたちへのオンライン学習支援を開始しました

 新潟県見附市の聖母愛児園に入所している子どもたちへのオンライン学習支援を開始しました。児童養護施設の子どもたちへのオンライン学習支援は昨年5月30日に開始した新潟県長岡市の市立双葉寮に続き2か所目です。

 IVUSAは聖母愛児園の子どもたちと2013年から、学生と一緒に2日間を過ごしながら様々な体験とかかわりを通して子どもたちの自己肯定感を育むことを目指した交流キャンプを行ってきました。新型コロナウイルス感染症の影響下では対面での交流キャンプは難しい期間が続いていますが、コロナ禍によりオンライン・リモートツールの活用が普及したことをきっかけに、オンライン・リモートでの日常的な学習支援を開始しました。本事業では学習や人間関係でのつまずきから不登校となった子どもたちの支援も行います。

※聖母愛児園での交流キャンプの様子は公式ブログをご覧ください。
https://blog.canpan.info/ivusa/archive/1515


(長岡市立双葉寮の子どもたちへの学習支援の様子)

 この事業では、ただ勉強を教えることで学力を向上させることだけではなく、学生と子どもたちとのかかわり全体を通して、子どもたちが自分の力で未来を切り拓くための学びの場とすることを目指しています。

 児童養護施設の子どもたちは、虐待や貧困、保護者の死亡などによって家庭での保護・養育が困難となり入所します。そうした背景もあり、最長でも高校卒業後に施設を出て、自分の力で生きていかなければならなくなることも多いのが現状です。基礎的学力は子どもたちのキャリアにとって必要ですが、それだけでなく、正解や間違い、成功や失敗がはっきりした学習の場は自己肯定感や自己効力感、自主性や自立性など、多くの力を身に着けることができる機会にもなります。ともすればそれらの力を損なうきっかけにもなり兼ねないものであるからこそ、日常的な学習の支援を通して子どもたちの成長をサポートしていきます。

 支援する子どもたちの中には交流キャンプを共にした子どもたちもおり、「IVUSAのお兄さん、お姉さんと会える」と、今回の事業の開始を楽しみにしてくれていたそうです。楽しい時間を過ごすことで子どもたちを支援する交流キャンプと、そこで深めた関係性を元に子どもたちを日常的に支援するオンライン学習支援。この2つを並走させることで相乗効果が生まれ、子どもたちの未来を支え得るたくさんの力を身に着けることができる場を展開していきます。

【2020年度の実績】
長岡市立双葉寮の子どもたちに対して38回の支援を実施し、延べ135人の小中学生に対し、延べ286人の学生ボランティアが支援を行いました。