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日本財団「海と日本PROJECT」琵琶湖湖岸清掃活動

 10月31日、滋賀県米原市で日本財団「海と日本PROJECT」琵琶湖湖岸清掃活動を実施しました。この活動は、「Youth for the Blue」のキャンペーンの一環として行われたものです。
 IVUSAの学生58名、事務局1名で活動しました。今回の活動では可燃ごみ110袋、不燃ごみ11袋、計121袋のゴミと、タイヤや毛布、発泡スチロールなどを回収することができました。
 
 近年、海洋ゴミは世界規模で増加の一途をたどっています。中でも海中に漂うマイクロプラスチックは、それを飲み込んだ海洋生物が死滅し、海の生態系が変化したり、漁獲量の減少に繋がったりするなど、その問題は海の中にとどまらず、私たち人間にも悪影響を及ぼします。

 IVUSAでは、昨年度からこの琵琶湖湖岸清掃活動を行っていますが、その全てが国内由来のゴミです。大学生の手で回収することで、この琵琶湖におけるゴミ問題解決に学生が少しでも貢献できればと考えております。

 今回の活動では、前回に引き続き、琵琶湖湖岸を学生一人ひとりの手で清掃することはもちろん、学生のマンパワーを地域、さらには社会に発信できるよう心がけました。

 8時30分、隊員たちは米原駅に集合し、開会式を行いました。
 本活動のリーダーである岸本涼子(同志社大学3年)から、活動に対する意気込みや隊員の士気を高める挨拶があった後、さっそく活動場所である入江橋(米原市朝妻筑摩)に移動しました。

 快晴ということもあり、琵琶湖自体は美しく輝いていましたが、やはり湖岸には、ペットボトルや空き缶などの生活ごみが多く見受けられました。

 隊員たちは班ごとに分かれて清掃活動を行いましたが、班ごとの雰囲気は良く、一人ひとりが「ゴミを除去しよう!」との意気込みの元、懸命にゴミを拾っていました。
 中にはタイヤや、隊員の背丈ほどあるゴミも見受けられ、隊員同士で協力しながらゴミ集積場まで運んでいました。

 昼休憩を終えた隊員からは、「午後はもっとたくさんゴミを拾うぞ!」「頑張って清掃範囲のゴミを一つ残らず拾いきるぞ!」など、まだまだ午後の活動に向けた意欲が見られました。

 午後からは、朝妻湊跡から湖岸緑地長沢にかけて清掃活動を行いました。午前に比べ清掃範囲も広く、ゴミの量も多くなっていきましたが、隊員は午前の活動を受けてより一層気力を高めながらゴミ拾いを進めました。

 16時頃、全ての清掃活動を終え、隊員たちは疲労をにじませつつもどこか達成感のある表情を浮かべていました。本日隊員たちが清掃した箇所は、全てのゴミを拾いきれたとは言えませんが、目に見えてその違いが分かるほど、多くのゴミを回収することができました。

 さいかち浜(長浜市)で調理担当学生手作りの夕食を食べた後、班ごとに今日のふり返りを行い、活動前に設定していた目標を達成することができたか、本日の活動を終えてどうだったかなど、意見を交換しました。多くの隊員から、「大変だったけど楽しかった」「また今後もこの活動を続けていきたい」など、前向きな意見が挙げられました。

 閉会式では本日回収したごみの量が報告され、リーダーの岸本涼子は、「今回全てのゴミを拾いきることはできなかったが、今日の活動で得た経験はきっとこの先、社会に出てからも役に立つ。ぜひこの経験を大事にしていってもらいたい」と、この活動が隊員一人ひとりにとって意味のあるものになるよう期待を込めて、本日の活動は締めくくられました。

 1日という短い活動期間ではありましたが、着実に隊員の手でゴミは拾われ、微力ではありますがこの海洋ゴミ問題解決に貢献できたのではないかと思います。また、隊員一人ひとりにとっても、この活動は海洋ゴミ問題を身近に考え、また自分たちがその問題解決の担い手となっていく自覚が生まれたきっかけとなりました。

 今後もIVUSAでは、コロナ禍の中で、学生たちに何ができるのか、学生たちがもつパワーは無限大であるということを、今回の活動や発信を通して皆さんにお届けしたいと思います!

 今回の活動にご支援ご協力いただいた皆様、心より御礼申し上げます。
 尚、このプロジェクトは日本財団の「海と日本プロジェクト」の助成を受けて実施しました。(同志社大学2年 三田村 幸菜)