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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから 長野県松本市村井町の才教学園小学校6年生向けSTEAM授業の一環として、IVUSAの学生と一緒に「避難所について考えよう!」というワークショップを開催しました。
12月12日(日)に現地入りし、ワークショップ会場となる体育館での準備、道具類の設置を行い、13日(月)の1時間目~4時間目にかけてワークショップを実施しました。
1時間目は小学生と学生の交流をしました。
双方の自己紹介をはじめ、才教学園の皆さんが11月に研修旅行で行った石巻での経験等の話を聞かせていただきました。
10グループに分かれて、1班にIVUSA学生1人が入ってワークショップを進めていく形式でした。
2~3時間目には、長野県松本地域を震源とする震度6の大地震が起き、村井町町会長より才教学園に災害弱者の受け入れ要請があったという想定のもと、才教学園の体育館にて実際に避難所を設営しました。
具体的には、各班居住スペースと、共有スペースを一つずつ作成。
居住スペース作成では、車いすの人がいる場合・目が見えない(白杖)人がいる場合・乳幼児がいる場合・高齢の家族がいる場合・女性だけの場合の5つのシチュエーションがくじ引きを使ってランダムに割り振られ、それぞれのシチュエーションで作成しました。
共有スペースでは、充電スペース・情報掲示板・子供たちが交流できる場所・授乳室・相談室・更衣室・ゴミ捨て場(分別と減量化)・配給所・ペットスペース・学習スペースの中から子どもたちの希望に基づいて担当を決め、作成を進めました。
4時間目に、村井町町長役の小松学園長に向けて、各班が災害時要援護者に対してどういった配慮や困りごとの解決につながる工夫をしたかをプレゼンしました。
例えば、
●白杖の家族がいる居室は、入口に点字ブロック代わりの厚手のマットを敷いて分かるようにする。入口からベットまで、誘導代わりにもなるロープ手すりを付ける。
●車いすを使う家族がいる居室では、入口からUターンすることなくベットまで行ける動線とする。
●高齢者がいる居室は、転んでも大丈夫なように、あらゆる角をやわらかいもので包んでカバーする。
といったものでした。
昼食は、各自が作成した居住スペースにて一緒に給食をいただきました。
久しぶりの学校給食にIVUSA学生からも笑顔が溢れていました。
最後に、今回の機会を提供してくださり、コロナ禍での調整を続けてくださった、小松学園長、巣山教頭をはじめとする才教学園関係者の皆様
に心より御礼申し上げます。(東洋大学4年 村川 紗羽)