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3月守山市ヨシ植栽地オオバナミズキンバイ除去活動

 3月15日に、滋賀県守山市木浜町湖岸のヨシ植栽地にて、玉津小津漁業協同組合漁師9名、認定NPO法人びわこ豊穣の郷3名(うちインターン2人)、事務局1名、IVUSAの学生30名で特定外来生物オオバナミズキンバイ(以下オオバナ)の除去活動および、ゴミの清掃活動を実施しました。当日は参加者全員の検温および活動中のマスク着用など、新型コロナウイルス感染症拡大の対策を徹底したうえで活動に臨みました。

 オオバナは中南米原産の外来水生植物で特定外来生物に指定されています。オオバナの大繁茂は、継続的な除去活動と多様な主体との連携によって収束してきています。ただし、まだ現存する場所が散見されることから、引き続き巡回・監視するとともに、適宜、除去作業を行う必要があります。

 冬場は成長が止まるため、今回の活動では目立ったオオバナは見られませんでしたが暖かくなるとオオバナは再生します。そのため、少しでもオオバナを除去し、夏場の本格的な繁殖を防ぐためこの活動を実施しました。

 また、今回の活動ではオオバナ除去だけでなく、ゴミの清掃もしました。漁協では、長年ゴミの除去も行なっていましたが、流入ゴミに対して除去作業が追いつかないため、湖底でシジミ等の生物にも悪影響が生じています。漁協は天神川河口にネットを張り、赤野井湾へのゴミ流入を防いでいますが、除去しきれない状況が続いているため、今回IVUSAの学生が漁師さんと協力して清掃しました。

 開会式では、今回の活動の説明を受けた後、玉津小津漁業協同組合の田中善秋組合長から、「たくさんのゴミが流れ込んできていて、皆さんの力で助けていただきたい。安全第一で単独行動はやめて、船長さんの指示に従ってやっていただきたい。今日は安全によろしくお願いします」とのお言葉をいただきました。

 開会式終了後、午前9時に漁師さんの船に乗せてもらい、ヨシ植栽地へ向かいました。オオバナは現在茎の状態で残っており、水面に姿を見せていないため陸に打ち上げられたオオバナを回収しました。
 水中に沈んでいるため目で見つけることが困難で手探りで探す作業が続きました。

 途中からは水中の作業から陸での作業へと移りました。乾燥したオオバナは水中のオオバナに比べて途中で折れてしまうため綺麗に抜くことが難しく、根本から抜くことはとても大変でした。

 別の部隊は玉津小津漁業協同組合でゴミの回収作業を行いました。ペットボトルやプラスチックの入れ物などたくさんの種類のゴミが溜まっていたため、隊員と漁師さんが協力して清掃活動しました。強い風が吹き始めたため11時に作業は終了しました。


 
 昼休憩では、漁師さんから鮒ずしをいただき、元気いっぱいになりました!

 鮒ずしをいただいた後、閉会式を行いました。今回最後の活動となる今までオオバナの除去活動に尽力してくれた4年生の方々にサプライズをしました。後輩たちから4年生に感謝の気持ちを込めたプレゼントを渡し、楽しく送り出すことができました。4年生からも、一人ずつメッセージがありました。

 最後に班ミーティングを行い、今回の活動をふり返り、これからの活動に活かせるよう隊員で共有しました。 

 今回の活動で約64.6平方メートルに及ぶオオバナの回収ができました。

 最後になりますが、今回の活動にご協力いただいた皆様ありがとうございました。今後もどうかよろしくお願い致します。(京都外国語大学2年 二葉 楓馬、京都外国語大学2年 炭倉 慶太)

※この活動は平和堂財団環境保全活動助成事業の「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。