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守山市の野洲川河口公園ナガエツルノゲイトウの駆除作業をしました

 7月9日に滋賀県守山市の野洲川河口公園の樋門前水路にてナガエツルノゲイトウ(以下ナガエ)の除去活動を実施しました。滋賀県庁自然環境保全課3名、IVUSAの学生45名、事務局2名、卒業生1名が参加しました。当日はコロナウイルス感染予防のため、検温を行って実施しています。

 ナガエは〝地球上で最悪の侵略的植物“と言われるほど驚異的な繁殖力を持っており、特定外来生物に指定されています。ナガエが繁殖することにより生態系や水質を悪化させるだけではなく、船の運航の妨げになるなど多くの悪影響を琵琶湖にもたらします。
 
 今回の活動場所である野洲川河口公園の樋門前水路は、琵琶湖と内水路を繋いでいます。そこに繁殖しているナガエは雨天や強風、水路の流れにより琵琶湖や内水路に拡散する恐れがあります。

 また、今回の活動場所は公園内という事もあり、機械による除去作業が困難です。そのため、IVUSAの学生のマンパワーによってナガエを除去する活動を行いました。

 開会式では、滋賀県庁の中井さんから、「ナガエの除去には多くの時間と労力が掛かるため、ナガエの繁殖を抑えることを目的としてみなさんの力を期待しています」とご挨拶をいただきました。

 今回の活動では、「除去」「袋詰め」「運搬」「荷卸し」の4つの作業工程が存在し、それぞれに学生が役割を分担し、各班で連携しながら元気に活動しました。

 水中での作業は、足元が泥状であり動きにくくはありましたが、学生同士で協力してナガエを除去しました。

 除去したナガエは、陸での繁殖を防ぐためにひかれたブルーシートの上に積み、袋に入れやすくするため20センチメートル程の長さに切り、袋に詰めました。

 袋詰めされたナガエはまだ水分を含んでいるため仮置き場で天日干しをしなければいけません。そのため、袋詰めされたナガエをトラックに積み、仮置き場に運搬し、ブルーシート上に並べました。

 どの作業であっても体力と集中力がとても必要で大変でした。

 今回は2年生リーダー、現場班長も2年生が中心となり活動を運営しました。ナガエの除去作業の経験も数回しかありませんでしたが、休憩時間に2年生同士でより効率よくするために議論と班員への指示を行いました。また声の掛け合いにより班員の士気も高くなり、結果ナガエの除去のペースも大幅に向上していきました。

 しかし今回、午前中は猛暑で、昼頃よりゲリラ豪雨が度々通り過ぎ活動を中断しながらの活動になり、目標としていた除去範囲を取りきることはできませんでした。

 ナガエは、葉、根、茎から再生するため、最後は取り残しがないよう一本ずつ丁寧に除去し、作業を終了しました。

 今回の活動では300㎡、重さ3トン、150袋のナガエを除去することに成功しました。

 閉会式にて滋賀県庁の中井さんから、「琵琶湖はとっても綺麗な湖です。これからもこの琵琶湖を協力してしっかりと守っていきたいと私たちも考えています。これからも是非よろしくお願いします」という言葉をいただきました。

 ナガエの問題はまだ解決していません。これからもIVUSAでは学生のマンパワーを活かし盛り上げながらナガエの除去活動を行っていきます。

 今回の活動でお世話になった関係者の皆様に深くお礼申し上げます。(立命館大学2年 坂本 里優)

※この事業は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。