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淡路島本田池ナガエツルノゲイトウ駆除活動(11月)に参加しました

 11月3日、兵庫県淡路島五色町の本田池でナガエツルノゲイトウ(以下ナガエ)の駆除活動を兵庫・水辺ネットワークの3名の先生(丸井先生・大嶋先生・碓井先生)御指導の下、行政(兵庫県県・淡路県民局・洲本市・南淡路農業改良普及センター)、兵庫県自然保護協会、淡路景観園芸学校、地元企業の皆様、個人ボランティア等、計34名で実施しました。IVUSAからは2名が参加しました。

 ナガエは”地球上で最悪の侵略的植物”といわれるほど驚異的な繁殖力をもっており、特定外来生物に指定されています。その一方で、淡路島は農業が盛んなため、多くの島民の方たちが畑を営んでいます。
 近年、洲本市五色町の本田池でもナガエが発見され、瞬く間に池のほぼ全面積がナガエに覆い尽くされてしまいました。この農業用のため池にナガエが繁殖し、農業用水を通じて畑にも拡散すると休耕を余儀なくされるため、大きな課題となっています。

 2020年より本田池のナガエ駆除活動が開始されましたが、驚異的な繁殖力に追いつかず、昨冬大群落となっていました。2022年3月頃からは、遮光シートを被せ枯死させる対策を取っています。今回は本田池の中央部分に残存する群落に対して、人海戦術で駆除する活動が行われました。

 しかし、現地では高齢化などによる人手不足が深刻化し、ナガエ駆除活動をするにもマンパワーが足りない問題が生じています。そこで私たちIVUSAも、学生の力でナガエ駆除活動のお手伝いをさせていただきました。
 今回の活動では、以下の4班に分かれて作業を進めました。

A班 ボート乗船 浮島切り取り
B班 池の中にてナガエ回収
C班 断片回収
D班 ガラ袋運搬

 IVUSAの学生はB班に入り、A班が切り離したナガエの回収作業をしました。またC班は断片を回収し、D班は集積場所まで運搬し、人海戦術で拡散防止をしながら確実に駆除していきました。

 最初はなかなか作業ペースが上がらず苦戦しましたが、参加者からの声で回収班に人員を多く配置する等、作戦を変えたり、有識者の方から疲れない回収方法のノウハウを教わったりしたおかげで、初参加であった方たちとも一丸となってナガエを抜くことができました。

 池の冷たさもあり、体力的にきつい作業になりましたが、普段から琵琶湖を中心に活動していたので体力が自然とついていました。日頃の活動では運営側ばかりしていたため、ひたすらに駆除作業することが楽しく感じられました。

 その結果、約300袋のナガエを駆除できました。

 今回、有識者の方が先導する駆除作業に参加したことは、普段学生主体で行う活動と雰囲気が違い、ナガエ根絶のため、この大変な作業の中でも、より強く目的を持って作業に励んでいました。

 農業用のため池を覆うナガエを見て、改めて驚異的だと感じました。これまでナガエを人間が完全に駆除した事例はないそうです。根絶させるためには根気強く闘っていく必要があり、再繁殖を阻止して行く必要があります。

 今回は4日間の活動のうち、初日のみの参加となりましたが、今後も本田池及び淡路島からナガエが根絶されるように、IVUSAも力を入れて取り組んでいきたいと思います。

 今回、活動にお誘いいただきありがとうございました。(同志社大学3年 小島 侑也、関西大学.3年 佐藤 華蓮)