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京都市の鴨川でオオバナミズキンバイの除去活動を開催しました

 10月9日に京都府鴨川JR高架橋〜五条大橋付近で、鴨川オオバナミズキンバイの除去活動を開催しました。
 京都府庁の後援のもと、鴨川を美しくする会とIVUSA(今出川クラブ、上賀茂クラブ)の共催で行われた今回の除去活動は、66人で実施され、IVUSAからは34人が参加しました。

 特定外来生物であるオオバナミズキンバイ(以下オオバナ)やナガエツルノゲイトウ(以下ナガエ)は、葉や茎の切れ端からでも再生するほどの繁殖力を持ち、陸だけでなく水面でも繁殖するため、生態系にも大きな影響を与えています。今回は、活動範囲に繁殖する外来水草の完全除去を目標に活動を行いました。

 今回の活動では事前にZoomを用いた勉強会が開催され、クイズなどを通してオオバナやナガエの見分け方を学び、IVUSAの今出川クラブと上賀茂クラブの参加者同士で交流を深めることもできました。
 当日はオオバナやナガエが特に繁殖している場所を、事前に下見していたメンバーに教えて頂くことでスムーズに除去に取り掛かることができました
66人態勢でも、水陸に生息しているオオバナ、ナガエが多く、下流へ繁殖するリスクに対応するため、水辺に生えているオオバナ、ナガエを優先的に除去しました。
 作業は、胴長を着て水辺を中心に駆除を行う班と、陸上を中心に除去を行う班とに分かれ、活動しました。

 しかしオオバナやナガエは非常に深くまで根が張っており、ツルハシや熊手などで地中深くまで土を掘りながら除去を行う必要がありました。また、引き抜こうとすると途中で根がちぎれてしまうことや、外来植物が在来の植物の中に紛れて生息しているといった理由から除去には困難もありました。

 実際に参加した学生は、「実際に現場に行ってみると、思っていたよりもオオバナやナガエが多く生息しており、駆除活動の大切さに気付くことができました」と話していました。

 今回の活動では約500kgのオオバナやナガエを駆除することができました。

 今回印象的だったのは外来植物の完全除去が非常に困難であるという点です。その繁殖力からも、茎や根まで完全に除去することは困難であることがわかりました。だからこそ、昔から当たり前に生活の中にあった自然の景観、そしてそれを構成する動植物を守り、未来につなぐために、継続的に除去活動を行い、自然を見守る体制、外来植物に向き合う心構えが必要だと感じました。まずはIVUSAの中からその心構えを広めていきたいです。

 最後になりますが、今回、ご協力・ご参加いただいた、京都府庁、鴨川を美しくする会の皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。 ( 同志社大学1年 中島 美代)

・共催:鴨川を美しくする会、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA) 、
    一般社団法人 鴨川流域ネットワーク
・後援:京都府、 (公財)琵琶湖・淀川水質保全機構、きょうと地域創生府民会議
・協力:藤田医院
・参加団体:カモシネマ実行委員会、同志社大学政策部小谷ゼミ、ブルーピーター

※感染防止対策として主催者、自治体、各大学のガイドラインに従って活動を実施しています。
※この事業は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。