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長野県伊那谷環境保全活動

 5月4日から5月7日までの4日間、長野県飯田市にて長野県伊那谷環境保全活動(メンマ隊)を実施しました。学生23名、事務局1名、OBOG3名、NPO法人いなだに竹Links(チクリンクス)のメンバー7名、地元の駄科区や高校生などとともに、竹林整備の手間がかかりにくい幼竹の段階で伐採し、伐採した竹をメンマに加工しました。

 加工したメンマは飯田市内を中心に販売され、持続可能な取り組みを目指しています。今回の活動では、飯田市の放置竹林の課題解決に取り組むとともに、今後の伊那谷地域での活動や他地域での竹林整備活動にも活かしていくためにノウハウを身に付けることも目的にしています。


 
 作業初日となる5日、竹の伐採を行うにあたっての注意点、メンマ加工に適している幼竹の見分け方を教わり、朝7時から風越山麓公園付近の竹林で幼竹収穫を開始しました。
 幼竹の収穫が終わると、竜丘公民館に移動し、メンマ加工に取り組み始めました。

 メンマ作りにあたり、私たちがお手伝いさせていただくメンマが食品としてお客様に届くこと、メンマの評価がこの地域の評価にもつながることを意識し、丁寧な作業を心掛け取り組みました。 

 この日は約180㎏のメンマを仕込むことができました。これまでに竹Linksの方が1日で加工できた最大の量が約80kgとお聞きしたので、IVUSAの強みであるマンパワーを生かし、貢献できたと感じました。

 活動二日目は竹林整備活動、メンマ作りに加え、地域の方々と竹網BBQで交流を行いました。
 9時に地元の高校生3名、大学生1名と合流し、挨拶を行った後、竹林整備及び幼竹収穫組・メンマ加工及び調理組・会場設営組の3グループに分かれて作業をしました。収穫組と調理組は昨日に引き続き幼竹の収穫とメンマ加工を行いました。設営組はメンマ加工の準備と、夜のBBQの会場の準備をしました。

 交流会が始まるといなだに竹Links代表の曽根原さんからお話をしていただきました。今回の活動が曽根原さんの想像以上の成果を挙げることができたようで、感謝のお言葉をいただきました。

 また、放置竹林問題に取り組んできた曽根原さんからだからこそ見える視点から学生へのメッセージをいただきました。現段階での課題を把握し、楽しむためにどのような内容にしたらいいのか、そして継続するためにどうしたらいいのかを考えることの大切さを学びました。


 
 その後、自分たちで作った竹網を使い、BBQをしました。竹網を使って焼いたお肉は甘く、柔らかく、とてもおいしかったです。普段とは違ったお肉のおいしさや、竹の無限の可能性を感じることができました。
 竹網を使うことで洗い物も少なく済み、新しいBBQのカタチを楽しむことができました。 地元の方と作業を一緒にしたり、交流会でたくさんお話しできたりと、とても楽しい時間を過ごすことができました。

 活動最終日は活動のふり返りと伊那谷周辺の散策をしました。振り返りではNPO法人いなだに竹Linksをはじめ地域の方との関わりや活動を通して学んだことを今後どう活かしていくかなどについて話し合い、共有しました。

 その後、今回の活動を行った長野県飯田市を流れる天竜川について学べるかわらんべという資料館を訪問しました。
 天竜川周辺地域で起こった災害や、地質などについて映像や画像など様々な資料を見て学びました。また、天竜川に生息する生き物と触れ合うことができました。

 その後、関東組関西組に分かれ、飯田を離れ本活動は無事終了いたしました。

 本活動に協力してくださった皆様、誠にありがとうございました。これからも飯田市における放置竹林問題に取り組むとともに、持続可能な取り組みに向けて考えていきます。(拓殖大学4年 伊藤 翔琉)