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山形県日本海沿岸清掃活動

 8月29日から9月2日にかけて学生76名、事務局1名で、山形県日本海沿岸清掃活動を実施しました。今回の活動では、「海洋ごみ問題を肌で感じ、山形に向き合う仲間を増やす」という目的のもと行いました。

 活動1日目は、関東関西、酒田、そして現地の一般参加の学生と共に結団式を行いました。そこでは活動を行うにあたっての注意事項と世界自然保護基金ジャパンの三沢行弘さんから環境問題についての講演をいただきました。

 昼食後、グループに分かれて約2時間半清掃活動を行いました。土に埋まった漁網に悪戦苦闘しつつも、グループリーダーを中心にお互い声を掛け合いながら清掃しました。活動終了後、宿舎にてミーティングを行い、今後、清掃活動を行う上での自分自身の行動について考えました。

 活動2日目は、飛島での活動でした。飛島では、2つの活動場所に分かれて清掃。人の手が加わっていない環境で海洋ごみの山積を見て、改めて環境問題の深刻さを感じました。

 活動後、飛島に清掃をしに行く意味について話し合いました。高齢化の進む飛島で学生が清掃することは海岸をきれいにすることだけでなく、町おこしにもつながることを再認識しました。

 活動3日目は、十里塚海岸での活動でした。午前は、グループに分かれて清掃し、粗大ごみや漁網など重く、大きいものは協力して回収しました。その後、マイクロプラスチックのみを拾う時間も設けられ、細かいごみまで集中して拾いきることができました。

 午後は、十里塚海岸にて学生同士の交流会が設けられました。午前に自分たちが清掃した海岸で、写真撮影したりビーチフラッグをしたりすることで、海の素晴らしさを再確認することができました。また、はだしで歩ける海岸を目指し、活動への士気や環境問題への意識を高めることができました。

 活動4日目も、十里塚海岸での活動でした。午前の活動では、前日のマイクロプラスチックを収集した経験を活かし、微小なごみまでも拾うことができました。連日同様2グループに分かれ、清掃と集積所へのごみの運搬を行いました。
 午後の活動では、山形隊恒例の、バケツリレー方式で、収集したごみを集積所まで運びました。

 活動4日目ということもあり、体力や気力を消耗していた部分がありましたが、お互いに声がけをしてやり切ることができました。活動後には、写真撮影や相撲をして過ごしました。夜には手持ち花火を行いました。

 活動最終日は、西浜海岸での活動でした。グループごとに分かれて約1時間半清掃を行いました。雨天の中の活動でしたが、地域の方1名、OB6名とともに行い、和気藹々とした雰囲気でした。

 5日間で合計、可燃ごみ225袋、不可燃ごみ10袋、漁網345袋、粗大ごみ530袋相当を集積しました。

 昼食後、活動最後のミーティングを行いました。5日間の活動をふり返り、意見を共有しました。その後、解団式を行い、清掃結果の報告、来賓の美しいやまがたの海プラットフォーム代表の小谷卓さんからのご挨拶、幹部からの話がありました。

 解団式後には、共に海岸清掃をした山形県の現地学生とお別れをしました。5日間という短い時間であったものの、過ごした時間は濃く、少し名残惜しい雰囲気でした。

 長いようで短かった5日間の活動は幕を閉じました。海岸清掃活動は一時的な解決にすぎません。海洋ごみ問題を根本的に解決するためには、現状を知り、私たち一人ひとりの生活を見直す必要があります。海洋ごみ問題解決に向けて私たちはこれからも継続的に活動を行っていきます。

 最後になりますが、この活動にご協力いただいたすべての方に感謝申し上げます。(同志社女子大学3年 木寅 友加里)