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第21回千葉県九十九里浜全域清掃大作戦

 9月3日から7日の5日間、学生187名、事務局1名で、千葉県の九十九里浜全域66kmの清掃活動を実施しました。

 今回の活動は、9月3日から5日までの前半グループ、5日から7日までの後半グループに分かれて活動しました。また、前後半でそれぞれ、北側から進むグループと、南側から進むグループの二手に分かれて清掃活動を行いました。
 今年で21回目を迎えるこの活動は、「活動を通してIVUSAの清掃理念である『拾う心より捨てない心』を社会に広め、環境保護をはじめとする社会問題解決の意識を啓発する」ことを目的としています。
 
 前半1日目は、代々木公園で結団式を行った後、九十九里浜に向かいました。
 九十九里浜に到着後、皆で円陣を組み、全員で九十九里浜全域清掃を達成するという決意も新たに清掃活動を始めました。一人ひとりが活動の個人の目標を念頭に置きながら、主体的に活動しました。

 前半2日目は、それぞれのグループが、合流地点である殿下海水浴場を目指して清掃しました。この日は皆でお揃いのTシャツを着て活動しました。途中、天候が悪化するハプニングに見舞われましたが活動を中止することなく、互いを気にかけ励まし合いながら前に進んでいきました。

 15時30分ごろ、殿下海水浴場にて2つのグループが合流し、無事に前半隊の清掃範囲を完遂しました。学生は、一緒に清掃をした仲間と喜びを分かち合い、達成感で満ち溢れた様子でした。

 前半3日目は、3日間お世話になった宿舎を清掃した後、活動で役に立つ知識を身に着ける研修を行いました。
 

 この日は後半1日目でもありました。前半グループと後半グループが宿舎の近くの浜で合流し、集合写真を撮りました。前半グループは後半グループに思いを託し、浜を後にしました。

 その後、後半グループの清掃活動が始まりました。炎天下での活動でしたが、水分・塩分補給を十分に行い、体調管理に気を付けながら活動しました。

 後半2日目は、今回の活動の最後のルートを清掃しました。皆でお揃いのTシャツを着て、やる気に満ち溢れていました。途中小雨が降っていましたが、声を掛け合い元気に活動しました。

 そして15時すぎに、古所海水浴場にて2つのチームが合流し、無事に九十九里浜全域66kmの清掃を完遂しました。活動を終えた学生はお互いを称え合い、「最後までやり切れて良かった」と達成感に満ち溢れた様子でした。

 後半3日目は、今後の活動に役立つ研修と解団式を行いました。
 解団式では、活動のリーダーである日高大翔(国士舘大学3年)が、「誰かと何かを本気で取り組むことは、すごく楽しいことだというのを感じて欲しかった」と活動に対する思いを隊員に伝えました。


 
 5日間の活動で九十九里浜全域66kmの清掃を完遂し、計1,335袋のゴミを拾いました。海岸には、小さなプラスチック破片やペットボトルはもちろん、使用済みの生活用品や食べ物のゴミも多く落ちていました。拾いきれないほどのゴミを目の当たりにして、海ゴミ問題の深刻さを実感しました。

 たくさんの仲間と環境問題に本気で取り組んだ5日間は、学生にとってかけがえのない時間でした。今回私たちが感じたことや学んだことを周りの人に伝え、「拾う心より捨てない心」を広めていきます。(立教大学3年 郡司 萌衣)

※この事業は、日本財団「海と日本PROJECT」の助成を受けて実施しました。