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宮城県山元町東日本大震災復興支援活動

 3月9日から3月13日までの5日間、宮城県亘理郡山元町にて、学生92名と事務局員1名で東日本大震災復興支援活動を実施しました。

 この活動は、復興に向けたモデル作りに貢献するとともに、復興や防災に関する課題を自分ごととして学び、未来を生き抜く力を身につけることを目的としています。さらに、今回の活動では、大切にしたい考え方として「紡ぐ」というコンセプトを掲げました。

 活動1日目は、活動拠点の普門寺に到着後、結団式と骨塚(ご遺骨を供養した砂山)への挨拶をしました。

 結団式後は、フィールドワークを行いました。中浜小学校と普門寺周辺を見学しました。
 また、テント設営や横断幕の作成も行いました。

 夕食後、講演会が行われました。普門寺住職の坂野文俊さん、おてらボランティアセンターの渡辺隆弘さん、桑原誠さんにお話しいただきました。震災当時の様子や、IVUSAとの関わりのきっかけなどを伺いました。学生も積極的に質問をしました。

 活動2日目は、まず山元町の方との交流会が開かれました。学生も積極的に質問をし、終了後は、「事前の備えが大切であることを実感した」という感想がありました。

 午後は、明日の追悼式と点灯式に向けた準備や宿泊用のテント張りなどの作業を進めました。

 夕食後は講演会が行われました。住職、山元町の方々、IVUSAのOB、事務局員から話を伺いました。東日本大震災の第1次派遣隊当時の様子や、IVUSAに対してこれから期待することなどをお話しいただきました。学生は真剣な表情で耳を傾けました。

 活動3日目は、追悼式と点灯式の準備を進めました。14回忌にふさわしい舞台をつくるべく、学生全員が率先して動きました。

 そして14時から、東日本大震災の追悼式が開かれました。14時46分には全参加者が黙祷を捧げます。会場全体が静寂に包まれ、全員が2011年3月11日に思いを巡らせました。

 閉会後、点灯式と骨塚に向かいました。IVUSA学生の用意した絵灯籠に明りを灯します。犠牲になられた方が迷わずに帰ってこられるようにと、願いを込めました。

 夕食後は、山元町出身のシンガーソングライターの森加奈恵さんのLIVEが普門寺にて開かれました。森さんのお話、思いとともに歌を聞かせていただきました。

 活動4日目の午前中は、骨塚での作業と災害講習受講とに分かれました。作業組は、協力してお地蔵様を100体並べることができました。災害講習組は、バールを使った床板外しといった実践形式での練習を通して、災害救援ボランティアで役立つ知識を身につけることができました。

 午後は、山元町防災拠点・山下地域交流センター「つばめの杜ひだまりホール」と、山元町農水産物直売所「やまもと夢いちごの郷」を訪れました。緊急時のための設備を間近で見て学んだり、山元町の特産品であるいちごを楽しんだりしました。

 夜には交流会が開かれました。学生同士の仲を深めることができました。また、山元町の方々も参加してくださり、大いに盛り上がりました。

 活動最終日は、解団式を行いました。活動のリーダーである中村和輝(国士舘大学4年)は、能登半島地震に対しても一人ひとりができることを実践する重要性や、今後大切にしてほしいことなどを語りました。こうして、5日間の活動は終了しました。

 今回は30名弱の学生が、同日程で実施した能登半島地震災害救援活動に参加しました。能登組と山元町組、思いを一つにそれぞれの活動に取り組みました。
 今後も、学生の元気が少しでも力になることを信じ、山元町のため、能登のため、一人ひとりができることを考え実践し続けていきます。

 最後になりますが、この活動にご協力いただいたすべての方に感謝申し上げます。 (日本大学3年 岡 しづか)