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山形県日本海沿岸清掃活動

 3月13日から3月16日の4日間、IVUSAの学生86名で活動しました。

 13日朝、山形県の油戸公民館にて関東・関西の学生と山形県内からの学生が顔合わせをし、結団式を行いました。
 結団式後は、早速油戸海岸の清掃を開始しました。地域の方が重機を駆使して協力してくださり、海岸に積載された海洋ごみを砂浜が見えるようになるまで清掃しました。参加した学生からは、「砂浜を掘っても掘ってもごみが出てくる」という驚きの声がありました。

 午後も継続して清掃しましたが、途中みぞれと強風により作業を中断し一時避難することになりました。しかし、しばらくすると学生の願いもあってか天候は回復し、陽の光も見え日差しを浴びながら清掃することができました。

 14日は降雨時の予定に変更され、午前中に行う予定だった由良海岸での清掃は中止となり、地域の方と討論会と芋煮会を行いました。
地域の方として、NPO法人パートナーシップオフィス様や油戸公民館会長様、美しい山形・最上川フォーラム様、由良コミュニティセンターの事務局長様、事務員様、ゆらまちっく戦略会議様、庄内総合庁水産振興課の皆様など総勢12名の方にお越しいただきました。

 討論会では、「海を守るために私たちができること」と「山形でごみを拾う理由」の2つの議題を挙げ、討論しました。油戸住民会会長の佐藤満様から、「IVUSAの学生が来てくれると改めて海洋ごみについて考えられる。全員で力を合わせていければと思う」とお言葉をいただき、学生にとっては地域の方の意見を聞く貴重な機会となりました。

 討論会後には芋煮会を行いました。学生たちは討論会では話し足りない様子で、海洋ごみについてだけではなく、IVUSAの活動や大学生活についてなどを和気あいあいと話していました。

 午後には、活動の目標にもある「地域の魅力を知る」ために、加茂水族館を見学しました。海洋ごみに関する展示があり、海洋ごみ問題に向き合うために活動していることからも多くの学生が真剣に展示を見つめていました。

 15日は、昨日悪天候によって断念した由良浜海岸に早朝から48名を派遣し、先発隊として清掃を行いました。30分のみの清掃でしたが、全員が力を尽くして取り組んだことで、少人数でも大きな成果を挙げることができました。

 その後は全員で湯野浜海岸を清掃しました。気温が低く強風の中でしたが、互いに声を掛け合い、午前午後の清掃を完遂できました。
夕食にはサプライズで海鮮丼が用意され、新鮮な魚を楽しんだことでそれまでの3日間を労い、最終日に向けて再度気合が入りました。

 最終日となる16日も湯野浜海岸を清掃しました。15日に比べて暖かく風も弱かったため、最終日の清掃にふさわしい天候でした。隊員からは「埋まっている漁網を引き抜くと新たな漁網やプラスチックごみが出てきて、昨日よりも時間がかかった」という感想があがりました。

 夕方、宿舎にて解団式を行いました。活動のリーダーである阿部幸太(関西学院大4年)から、「みんなのおかげで活動を成功させることができた。本当に感謝している」とメンバーを労う挨拶がありました。

 4日間のごみの合計量は、30リットルの可燃ごみ535袋、ビン・カン・金属29袋、漁網219袋、粗大ごみ(換算量)1262袋です。清掃を行なった全ての浜でカウンターパートのパートナーシップオフィス様が定める基準のランクT(10m×10mの範囲に落ちているごみが500mlのペットボトル3~4本分)を達成することができました。

 4日間を通してメンバー全員が真剣に全力で向き合い、清掃を完遂することができました。たびたび天候に左右されたことで思うように清掃が進まない場面もありましたが、どんな時も諦めず協力して活動しました。

 最後に、山形県日本海沿岸清掃活動11次隊にご協力いただいたすべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。(慶應義塾大学2年 岩野 里緒菜)