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長野県伊那谷環境保全活動(5月メンマ隊)

 5月1日から5月4日の4日間にIVUSA学生30人の他、地元高校生・企業・住民などが参加し、総勢約80名で活動しました。今回は、NPO 法人いなだに竹 Links と飯田市と共催で地元高校生をはじめとする地域の方と交流をしながら、幼竹収穫やメンマづくりを行いました。

 この活動は元々長野県飯田市で活動されているNPO法人いなだに竹Linksが、竹害による景観の悪化や、不法投棄の増加に気づき竹林整備をはじめたことがきっかけです。
 竹いかだの作成や様々な活動が地元や全国メディアでの掲載、地元の小学校で授業を行うなどいなだに竹Linksとして活動の幅を広げています。
 メンバーの高齢化、技術継承という課題から2019年よりIVUSAも一緒に活動させていただいています。

 今回地域資源を活かす取り組みを通して、若者が一時的ではなく継続的に地域とつながり、放置竹林という地域課題を身近に捉え、共に考えていく関係を育むことを目的としており、本活動では普段の活動で行っている竹伐採とは異なりメンマ作りという別の角度からの竹活用に対するアプローチをしています。

 1日目の午前中は、いなだに竹Linksの方からレクチャーを受け幼竹収穫、メンマ作りを行いました。

 午後は幼竹の節を切り落としてから一口サイズにカットし、メンマを茹でて洗い、塩漬けにしました。

 2日目の午前中は、朝早くから学生全員で幼竹収穫をしました。いなだに竹Linksの方から竹水は肌に良いという豆知識などを教えていただき、実際に飲んでみたり肌に塗ったりして楽しみながら収穫できました。

 収穫の後は昨日と同様に、収穫した幼竹の節を切り落とし一口サイズにして、メンマを茹でて塩漬けにしました。
 

 作業を終えた後は、いなだに竹Linksの新たな拠点である百田ベースに行きました。いなだに竹Linksの曽根原さんから、「これからここはIVUSAと連携して使っていきたい。竹の可能性を広げるためにこの場所を今後利用していくのでこれからも活動に引き続ききてくれると嬉しい」と言っていただきました。

 3日目の午前中から、地元高校生、企業、住民の方々総勢57名と活動を実施しました。
 みんなで声かけをしながら協力して、幼竹収穫を行ったことで効率良く収穫ができました。

 午後は収穫した幼竹をIVUSA学生が初めてメンマづくりをする地元の方にメンマの加工方法を伝えて一緒に作業しました。

 この日はIVUSA学生の他に総勢57人が参加されていたためたくさん交流することができ、飯田市の歴史や竹林問題への意識に関して知ることができました。
 飯田信用金庫の方には、「昔は各家庭がたけのこをよく食べていたため竹林問題がそこまで深刻ではなかった」という事をお聞きしました。
 
 意見交換会では大学生、高校生、社会人など色々な立場から

・どんな目的から参加したか
・参加前後での心境の変化
・竹でどんなことをしたいか
・理想の飯田像

 に関して話し合いました。

 その後交流会を行いとても賑やかで本活動の暖かさを感じました。
 地域の方から「学生の熱い思いに触れよりIVUSAに深く関わっていきたい」というお言葉をいただきました。

 4日目の最終日は、朝ご飯を食べた後に宿舎として利用させていただいた飯田市域学連携交流施設の清掃をしました。

 清掃の後は、活動の閉会式が行われました。成果報告があり、185キロの幼竹をメンマに加工することができました。

 閉会式では、サブリーダーを務めた金子純香(東洋大学3年生)から、「竹林問題の解決策はただ竹を伐採するだけではなく、メンマ作りなど色んなアプローチがあることを実感してもらえたら嬉しい」と挨拶がありました。

 4日間の活動でお世話になった皆様、誠にありがとうございました。