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守山市の野洲川河口公園でナガエツルノゲイトウ除去活動を実施しました

 6月22日に滋賀県守山市の湖岸緑地野洲川河口公園の守山第一樋門前水路にて、ナガエツルノゲイトウ(以下ナガエ)の除去活動を実施しました。滋賀県琵琶湖環境部自然環境保全課2名、独立行政法人水資源機構琵琶湖総合管理所9名、株式会社アズマ2名、IVUSA学生31名、事務局1名の計45名が参加しました。

 ナガエは〝地球上で最悪の侵略的植物“と言われるほど驚異的な繁殖力を持っており、特定外来生物に指定されています。ナガエが繁殖することにより生態系や水質を悪化させるだけではなく、船の運航の妨げになるなど多くの悪影響を琵琶湖にもたらします。

 今回の活動場所である湖岸緑地野洲川河口公園の第一樋門前水路は、琵琶湖と内水路を繋いでいます。そこに繁殖しているナガエは水路の流れを妨げ、水害リスクを高めたり、雨天や強風、水路の流れにより琵琶湖や内水路にナガエが拡散したりする怖れがあります。

 また、今回の活動場所は公園内ということもあり、機械による除去作業が困難です。そのため、IVUSA学生のマンパワーを活かしてナガエの除去活動を実施しました。

 今回の活動では、「除去」と「天日干し」にそれぞれ学生が分かれて、各班で連携しながら元気に活動しました。
 

 ナガエを除去する班は、水路に胴長で入り、鎌で群落を分けて、陸に揚げていきました。

 陸に引き揚げたナガエは、陸での繁殖を防ぐためにブルーシートの上に積んで、最終処分の際に機械に絡まないように30cm未満の長さに切りました。

 除去したばかりのナガエは水分を多く含んでいるため、乾燥させるために天日干しが必要です。そのため、ナガエをトラックに積み、仮置き場に運搬してナガエをならす作業をしました。

 猛暑の中、学生同士で声を掛け合いながら、学生ならではのマンパワーと熱意により除去面積124㎡、除去重量約3,600㎏のナガエを除去することに成功しました。

 初めて実際にこの活動に参加した1年生からは、「初めて除去するナガエは思っていたより重く、かなり力が必要でしたが、20人の力を合わせて引き抜いていき、最後に綺麗になったところを見ると達成感が凄く感じられました。活動の最中もみんなで声を出し合ってできたので疲れながらも楽しかったです。夏のオオバナ除去大作戦もアツい活動になったらいいなと思いました」という感想がありました。

 開会式では、滋賀県庁、独立行政法人水資源機構の方々から、「水路がとても綺麗になりました。有難うございました。今後とも宜しくお願いします」という言葉をいただきました。

 閉会式をした後は班でミーティングを行い、今回の活動に参加して感じたことや、9月に実施する学生300人での琵琶湖外来水生植物除去大作戦に向けて改善点について話し合いました。

 今回の活動でお世話になった関係者の方々に深く御礼申し上げます。(立命館大学4年 大久保 樹、立命館大学2年 山梨 優名)

※本事業は公益財団法人セブン-イレブン記念財団の助成を受けて実施しました。