NPO法人国際ボランティア学生協会公式ウェブサイト

会員の方はこちらから

>ID/パスワードを忘れた方はこちらから



第9回宮城県山元町復興支援活動(助成:住友商事 東日本再生ユースチャレンジ・プログラム)

 12月20日(金)から22日(日)まで、宮城県山元町にて活動を行いました。この活動は住友商事東日本再生ユースチャレンジ・プログラムより、助成をいただいています。

 今月の活動では、学生14名卒業生1名事務局1名の計16名で、宮城県亘理郡山元町の花釜地区を中心に活動しました。
 21日(土)は主に活動拠点である普門寺内の大掃除を行いました。この普門寺は一度震災後半壊状態になったものの、住職をはじめ、多くのボランティアの人々のつながりで再建されたお寺であり、先月の活動で室内の壁の修復を終え、震災から2年9か月という期間を経てついに寺の室内すべての壁紙が張り終わったところです。

201312yamamoto_2

 また、普門寺は、震災後長年住んだ家を解体せざるを得なかった地域の人に譲っていただいた柱やサッシ、天井板などを再利用して修復されており、住職、地域の人々、再建に携わったボランティアの人々、お寺の檀家さんたちなど、本当にたくさんの人々の想いが詰まっています。
IVUSAとしても、昨年度も含め今年1年の感謝の気持ちを込めてお寺の清掃を行いました。柱に書かれているかつてのお宅で書かれた思い出や、震災時についたひとつひとつの傷跡などを眺めながら、改めていろんな想いを感じることができました。
 そして、土曜日の夜には、先に述べたような今まで普門寺と繋がりのある人が集まり、クリスマス会が執り行われました。本堂の一間で皆ぎゅうぎゅうになりながら、昔話から今後の山元町の話まで様々な話をしながら、親睦を深めていました。IVUSAからもシチューなどの食事や出し物などを振舞わせていただきました。

201312yamamoto_1

 発災直後から山元町に訪れておりIVUSA特別顧問でもある黒澤 司さんが、カラオケで長渕剛の『乾杯』を熱唱。「君に幸せあれ」のフレーズを、「普門寺に幸せあれ」とアレンジしたのを聞いた住職が、ほろりと涙を流す場面もありました。
 また、いつも山元町で交流をさせていただいている地元の方とお話しする中で、「本当は今日予定があってここには来ることができないはずだったんだけど、IVUSAが来ると聞いて予定を空けてきたよ」といった言葉をいただき、今まで活動してきたからこその繋がりができているのだと実感しました。

201312yamamoto_3

 22日は塩害で枯れた防風林を再利用したベンチ作りや、1件お宅に入って畑の瓦礫拾いを行いました。ベンチ作りでは動力系資器材の指導もいただき、みな真剣に作業に取り組んでいました。
 同じ花釜地区にある青巣神社では、大晦日に向けて鐘の周りに木材を組み、絵馬をかけられるようにビスを打つ作業も行いました。その絵馬も、住職やボランティアが木片を磨いて紐を通した、手作りのものです。ベンチ同様、地元の木を再び地元の人々の生活に戻すささやかな心遣いに心が温かくなりました。
 帰り際、IVUSAの学生も絵馬に各々の願い事を書いて、神社にかけさせてもらいました。
 次に山元町に来る時までに、皆の願いが叶っていますように…。

 来年もたくさんお世話になりますが、学生のばかさと若さで、山元町に元気を届けたいと思います!(東洋大学4年 金岡 ゆき)