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沖縄県戦没者遺骨収集活動2016

 2016年2月15日から22日まで全国から学生161名、事務局員1名が参加し、沖縄県戦没者遺骨収集活動が行われました。
 戦争から70年経過した今もなお残るご遺骨や遺留品があり、戦争経験のない現代の学生が遺骨収集活動を通じて戦争や平和と向き合っていくことを目的に実施しました。

 2月15日の夕方、全員が宿舎に揃い、結団式が行われ、これからの活動へ備えました。

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 翌16日、平和祈念公園を訪れた後、それぞれグループに分かれて旧海軍司令部壕、対馬丸記念館、南風原文化センター、ひめゆり平和祈念資料館を訪問し、平和について学習しました。訪れた学生は「戦争中の写真で、笑顔が一つもないと感じ、戦争というものは笑顔を無くしていくものだ」と語っていました。

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 17日、糸満市国吉地区にて遺骨収集活動を実施しました。この場所は第24師団歩兵第32連隊と呼ばれる部隊が守備していた場所です。
午前中、地元で平和教育を行っている平良宗潤さんの講演があり、その中で「戦争は突然終わらない、戦争の終わりは人によって違う」という言葉には多くの隊員が心動かされた様子でした。

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 その後、壕にて遺骨収集を開始しました。現場ではご遺骨や遺留品をお迎えし、平和学習で見た戦争が実際にここで起こっていたという事実を突きつけられました。

 作業をした隊員は「様々な遺留品が出てきて、壕の中に人がいたというリアルを感じた。当時の人は壕の外に出られずに亡くなったことに悲しみを感じた」と話していました。

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 20日、4日間に及ぶ今回の遺骨収集作業は終了しました。その後各現場から見つかったご遺骨を整理し、隊員一人ひとりの手で納骨袋へ移しました。今回の活動によって集まったご遺骨は約32柱分とみられます。

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 翌21日、平和祈念公園にて慰霊式典が行われました。独特の緊張感の中、戦没者への追悼の意を込め黙祷と献花をしました。
無事、納骨を終えた隊員は、「土の中からお迎えして、ようやく供養ができて本当によかった」と涙ぐんでいました。

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 その後、地元の学生による北山落城の物語の現代版組踊を鑑賞しました。
学生が作った北山の風という組踊は、学生のパフォーマンスの壮大さに圧倒されながらも、沖縄の別の歴史に触れることができました。

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 最終日の22日、解団式を行い、プロジェクトマネージャーの合原波穂の「感謝と思いやりを忘れずに、一瞬一瞬を大切に生きて行動してほしい」という言葉で、今回の活動は締めくくられました。

 今回の活動を通じて、隊員それぞれは戦時中に生きる人の気持ちに迫り、過去と今、そして未来について考え続けました。これからは一人ひとりが知り得たことを活かし、未来を作る担い手として、二度と戦争を起こさないよう胸に強く刻みました。(神奈川大学2年  根本 里美)

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【プロジェクトマネージャーより】
 戦後70年以上経ちようやく陽を浴びることができたご遺骨を見て嬉しく、そして悲しい複雑な思いになりました。
遺骨収集を通じて、過去や、自分自身、そして未来について考え、話し合うことで普段の生活では気づけない当たり前の幸せについて知ることができました。
 学生だけれど、出来ることは沢山ある、やらなければならないことは沢山ある。
 だからこそ、全員で未来をつくっていくために動き続けます。 (同志社女子大学 4年 合原 波穂)