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第1回山形県日本海沿岸清掃活動

 9月1日から9月6日までの6日間、IVUSAの学生100名、山形県の現地の学生21名、事務局員2名で山形県日本海沿岸清掃活動を実施しました。
 
 活動初日は、山形県遊佐町に到着後、一緒に活動する山形県の現地の学生と合流して結団式を開催しました。結団式では、カウンターパートであるNPO法人パートナーシップオフィス理事の金子博さんから、「海ごみの回収はもちろんですが、海ごみを出さないための学習の企画もあるので、現地で学んだことを周囲に伝えてください」と言葉を頂きました。

 また、山形県遊佐町の時田博機町長からも挨拶があり、午後からは鳥崎海岸にて清掃活動を開始しました。マイクロプラスチックと呼ばれる細かいゴミが多く、それを桶の中に入れて、浮いてきたものを網で取り除く作業もありました。

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 活動2日目は、湯野浜海岸にて清掃活動をしました。約400メートルの範囲を100メートル毎に集積しながら、ごみを拾いました。
 1日目の海岸とは異なり、大きなプラスティック容器やテレビなど、様々な種類のごみが漂着していました。その後、一番遠い集積地点から最終集積地点まで順々に隊員全員でバケツリレーをして運びました。集めたごみの量は、ごみ袋217袋分とごみ袋に入らない大きなごみが推定150袋分の計367袋分でした。
 夜には、宿舎にて学年別ミーティングが開かれ、翌日からの活動に向けて改めて気を引き締めました。

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 移動日となった3日目は、東北公益文科大学にて講座を受けました。講座では1日目の鳥崎海岸に多く落ちていた、マイクロプラスチックの性質や人体への影響について学びました。昼食後、酒田港からフェリーに乗り、飛島の勝浦港に到着しました。

 その後、宿舎である飛島小中学校にて山形県の社会問題に関するグループワークをしました。グループワークでは、山形県が抱える課題に対して、学生だからこそできることを考えました。
 一緒に活動をした山形県学生からは、「初めて山形にきた学生がほとんどなのに、真剣に話し合う場を作って考えてくれたことが、山形県民として嬉しかった」という声がありました。
 
 活動4日目は、飛島の荒崎海岸と田下海岸で活動しました。まず、荒崎海岸に漂着したごみを集めました。その後、山を越えた場所にある集積所に運ぶために、隊員全員で協力しバケツリレーで運びました。活動2日目とは違い坂道が多い中でのバケツリレーだったため、隊員は連携をとることの大切さを実感しました。集めたごみの量は、約800袋分でした。

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 清掃活動最終日となった5日目の午前中は、4日目に少し活動した田下海岸にて活動しました。4日目に到達する予定だったつぶ岩まで移動し、その後、来た道を戻りながら清掃をしました。プロジェクトマネージャーの澁谷拓也(東洋大学3年)からは、「このつぶ岩から先は、まだどの清掃団体も足を踏み入れていない。この現状を目に焼き付けて、来年必ずこの場所に戻って清掃しましょう」と言葉がありました。

 午後にはフィールドワークを行い、飛島の自然や魅力を清掃活動とは違った視点で見ることが出来ました。その後、フェリーに乗船し本土に向かいました。

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 今回の活動は、山形県の現地の学生を巻き込み、清掃活動を通じて、現地の若者が山形県の抱える課題についてアプローチできる土台づくりを目的として行いました。この活動に参加した学生が、山形県や飛島の抱える課題や魅力を周知していき、来年は今年以上に大きな規模で活動に臨みたいと思います。(駒澤大学2年 西川 拓耶)

【プロジェクトマネージャーより】
 今回の山形県日本海沿岸清掃活動を通じ、現地の学生と一緒に活動できたことで、新しい繋がりや次からの活動への可能性を広げることが出来たと思います。第1回目の活動だから出来なかったことがたくさんありました。しかし、出来たこともたくさんありました。
 今回の経験や清掃活動を完遂できなかった悔しさを次回の活動に繋げます。

 最後になりしたが、多くの皆さまからのご支援、ご協力を頂けたことにより無事に活動を終えることが出来ました。心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。(東洋大学3年 澁谷 拓也)