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第10次インド住宅建設活動

 2月14日から28日まで学生28名、事務局員1名で第10次インド住宅建設活動を実施しました。この活動はインドの世界的な慈善活動団体であるM.A.Mathのハウジングプロジェクトに協力したものです。

 15日は、アムリタ・ヴィッディヤラム学校の高校生とディスカッションや伝統的な歌、ダンスを披露し合い、楽しく交流ができました。その後、デリー空港に行き、今回の主な活動地である南インドのケララ州に行くためコーチン空港へ移動しました。

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 コーチン空港に到着し、M.A.Mathの本部があるアムリタプリへバスで向かいました。
 16日はM.A.Mathが運営するアムリタ大学を見学した後、孤児院へ移動しました。伝統的な音楽で、歓迎していただき、子どもたちと一緒にバジャンという伝統的なお祈りの歌を歌いました。

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 17日はM.A.Mathの事務局長であるプールナ・スワミジによる講演会を開いていただきました。 IVUSAの学生は、スワミジに対して夢や将来に関する質問をしていました。スワミジは、どの質問にも丁寧に答えてくださり、それぞれの悩みを解決することが出来ました。
 その後、アムリタ大学の経営学修士課程の学生と交流会を行い、歌やダンスを披露し合いました。

 18日は工科大学の学生との交流会でした。ここでもお互いに、インドと日本の文化を紹介するパフォーマンスをしました。一緒にステージで踊ったり歌ったりと昨年も行われた交流会以上に盛り上がった様子でした。
 そして、書道パフォーマンスで書いた布を贈呈しました。3日間続いた交流会はどれも笑顔が溢れていて、現地の子どもたちや学生、 IVUSAの学生にとっても忘れられない時間となりました。

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 交流会後、学生たちが住宅建設活動をするケララ州アラップーザ県(アレッピー)に移動しました。2月19日から26日まで、途中に休息日を一日挟み7日間作業をしました。
 作業内容は、主に住宅の屋根の材料である、砂とセメントと砂利を混ぜ合わせてコンクリートを作り、屋根までバケツリレーで運ぶものでした。

 また他にも、内装用の砂を確保するために3メートルの穴を掘り、その砂をふるいにかけるフィルタリング作業、コンクリートに使われる砂利や住宅の土台となるブロックの運搬でした。

 気温が35度ほどで、湿度も高い炎天下の中、長期間に及ぶ過酷な作業でしたが、現地の方々と声を掛け合いながら一緒に作業を進めました。自分たちが建設する住宅に住む方からのおもてなしや労いの言葉もいただき、多くのニーズを完遂することができました。

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 23日には休息日をとりました。近くの小学校で交流会を開いていただき、小学生に折り紙を教えたり、バスケットボールの試合をしたり、心から打ち解け合うことができました。  
 そして、アラビア海を訪れ、休息しました。

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 今回の活動では、10名以上の現地スタッフの方が、食事の用意や作業の段取りをはじめ様々な面でサポートしていただきました。
私たちが現地を発つ最後の夜には、皆さんから「ここに住み始めてから長い時が経つが、これまで一番楽しく充実した日々だった」「皆さんのことを自分の子どものように思え、とても愛おしい」といった、とても胸が熱くなる言葉を頂き、涙する者もいました。

 27日にはケララ州からデリーに移動しました。
 最後に、カウンターパートのヴィベーカから「インドのために何が出来るかを、今回の活動を通じてもっとよく考え行動する人になってください。また会えるのを楽しみにしています」と言葉を頂きました。そして、お世話になった現地スタッフの方々にも感謝を伝え、笑顔で別れました。

 今回の活動を無事に終えられたのは、現地受入団体であるM.A.Mathのスタッフの皆さま、ご協賛いただいた企業の皆さまをはじめ、ご支援ご協力いただきましたすべての方に心より御礼申し上げます。(龍谷大学2年 梶原 愛美)

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■協賛企業(敬称略・順不同)
株式会社 ビジョン(Wi-Fi)/興研 株式会社(マスク)/福徳産業 株式会社(手袋)