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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから3月9日から13日に、学生158名と事務局1名で東日本大震災復興支援活動を実施しました。
2011年3月11日に起こった東日本大震災の発災直後から、宮城県石巻市や気仙沼市を中心に復旧支援活動を行い、2012年4月からは条例で第一種危険指定区域に指定され復旧活動が遅れていた宮城県亘理郡山元町を中心に活動してきました。
今回の活動では、山元町を拠点に地域住民が主体となり取り組むコミュニティビジネスや復興に向けたモデル作りに貢献すること、若者が「復興」「防災」「命を守ること」といった様々な課題を自分ごととして学び、向き合うことで、未来を生き抜く力を身につけることを目的とし、フィールドワークや追悼式典の準備、海岸沿いの松林の植え付け・補植作業をしました。
活動1日目は、宮城県亘理郡山元町にある普門寺に到着し、普門寺の横に位置する骨塚(ご遺骨を供養した砂山)で黙祷をしたのち、フィールドワークや3月11日の追悼式典の準備をしました。
フィールドワークでは当時の山元町の状況や復興に対する現状、その土地の歴史などを実際に地元の方からお話を聞かせていただきました。
作業終了後、普門寺に集まり、普門寺住職の坂野文俊さんから挨拶いただき、毎週土曜日に山元町について話し合う「土曜の会」の菊地正巳さんの講習会に参加しました。
夕食後、普門寺にて宮城県亘理町出身のシンガーソングライターである森加奈恵さんの歌を聴かせていただきました。
活動2日目は8つの現場に分かれて作業しました。普門寺でのたけあかり・絵灯籠の作成や簡易図書館「みんなの図書館」での竹灯籠の設置作業、山元町沿岸部中浜地区に位置する「千年塔」でのたけあかりの設置などを行いました。「千年塔」は震災犠牲者を慰霊するために建てられた塔で、震災の記憶を千年先まで伝え続けたいという願いが込められています。
活動3日目は、山元町の各所で行われた追悼式典に参加させていただきました。午前8時から、千年塔や普門寺、浄正寺などで追悼式準備をしました。
浄正寺では午前11時より追悼式典が行われ、学生30名が参加しました。住職さんから「山元町に来て肌で実際に感じたことは必ずあなたの今後の人生においてプラスになります。この縁を大切に忘れないで欲しい」とお言葉を頂きました。
普門寺では追悼式の準備に加え、骨塚の清掃や広葉樹の苗を長持ちさせるために根に吸水ポリマーに水を合わせたものをつけるという作業もしました。
昼休憩を挟み、学生158名全員で普門寺にて行われた追悼式典に参加させていただきました。14時46分には全員で黙祷し引き続き参列させていただきました。
普門寺での追悼式典終了後は、千年塔、みんなの図書館、旧山下駅で追悼セレモニーの参加をさせていただきました。
活動4日目は、追悼セレモニーの片付けや海岸沿いでの松の植え付け作業と補植作業、桑の木の植え替え作業をしました。海岸沿いでの松の植え付けと補植作業は、国土緑化推進機構及び各都道府県の緑化推進委員会を通じて、多くの方からの使徒限定募金と緑のボランティアの参加協力で実施されたものです。
地元の方から「津波や浜風を完全に防げるわけではないけれど、これにより少しでもスピードを弱め逃げる時間を稼ぐことは大切だ。後の世代のためにこの活動に参加している」というお言葉を頂き、こういった思いを私たちが受け継いでいかなくてはならないと強く感じました。
午後15時には全ての作業を終了し、セレモニーを行いました。今回の活動のプロジェクトマネージャーである森優太(龍谷大学4年)より「山元町のためにこのファームで何ができるのかを考え、次の活動に活かしていって欲しい」と話がありました。
最後に菊地正巳さんより「ただ支持を受け行動するだけじゃなくその活動に対して目的意識を持ち、目的の本質を理解することがとても大切だ」と言葉を頂きました。
活動最終日の5日目は、解団式を行いました。
今回の活動を通して、実際現地に足を運んだ私たちが見たもの、聞いたこと、感じたことを、身の回りの多くの人に伝えていくことが大切だと学びました。自分が地元に帰った時に何ができるか考え、行動に移していこうと強く思いました。(跡見学園女子大学3年 細田 理奈)