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第16回千葉県九十九里浜全域清掃大作戦

 8月21日から23日までの3日間、学生379名事務局3名の計382名で千葉県九十九里浜全域清掃大作戦を行いました。
 この活動は2002年より始まり、今年で16回目の活動となります。観光客の落としたごみや流れ着いた漂着ごみが多いこの九十九里浜で、IVUSAの環境保護の理念である「拾う心より捨てない心」を伝えるために活動を続けています。

 1日目は4つのルートに分かれ、旭市から九十九里町までのごみ拾いをしました。雨の心配もありましたが、良い天気の中で隊員一人ひとりがどう動いていくべきかを考えながら清掃しました。
 隊員たちは、最初は砂浜を歩くことや暑さに慣れない様子でしたが、どんどんごみが集まっていく中で「もっと拾おう」という意欲が感じられました。

 途中で一般参加者の方 と合流し、地域の方を巻き込みながら活動することができました。学生に元気をもらうために参加されたそうで、学生と一緒に笑顔でごみを拾っている姿が見られました。

 1日目の活動を終えて夜に行われたミーティングでは、学生から、「思っていたよりもごみが多かった」「もっとたくさんごみを拾っていきたい」という声があり、2日目の活動へ向けて決意を新たにすることができました。

 2日目は2つのルートに分かれて北の九十九里町と南のいすみ市を出発し、2つのチームが合流する白子町を目指しました。

 1日目よりもさらに元気よく、声を出しながら活動を行いました。この清掃活動を全員でやりきるため、学生からは「後悔のないようにごみを拾いきろう」と呼びかけがありました。

 私たちの声を聞いて外に出てきたという地域の方は「海がきれいになってうれしい。頑張ってください。ありがとう」とおっしゃっていました。2日目の活動で疲れも出てきていましたが、隣の人を励ましながら笑顔で歩いている姿が見られました。

 そして、2つのチームが白子町に到着しました。反対側から歩いてくる仲間と笑顔で合流し、九十九里浜全域の清掃活動を終えることができました。
 事前の準備期間も経て、長い間歩き続け清掃を終えた学生たちは、達成感や喜びで満ち溢れていました。

 3日目はテントの片づけや宿舎の部屋の清掃、砂浜での新入生対象の研修を実施しました。同研修では、1年生を中心に一輪車やスコップの使い方を習い、バケツリレーや土嚢袋に砂を詰める実践練習をしました。1年生同士で声を掛け合い、協力して作業をしていました。

 その後全員で砂浜でのミーティングを行い、班ごとに分かれて3日間の活動をふり返りました。活動を終えて、一人ひとりの顔が充実感で満たされているようでした。

 最後に、今回の活動を中心となって引っ張ってきたリーダーたちから挨拶がありました。「仲間を大切に、自分の夢をあきらめるな」「可能性のあるこの活動を担っていってほしい」というリーダーたちの熱い言葉を、真剣に聞いている皆の眼差しが印象的でした。

 その後は昼食をすませバスに乗り、九十九里浜全域清掃大作戦は終了しました。

 3日間天気が悪くなることもなく、無事に清掃を終えることができました。ごみ拾いの途中で地域の方が話しかけてくれることが多く、私たちの活動を多くの人に知ってもらえたのではないかと思います。
 今回学んだことを生かして「拾う心より捨てない心」をこれからもたくさんの人に伝えていきたいです。(中央大学2年 北沢 晴美)

【プロジェクトマネージャーより】
 今回の活動では「新たな一歩」をテーマにやっていました。一般参加者を巻き込んだり、当日もライフセーバーの方々が手伝ってくれたりすることもありました。

 そのようなことを通して私たちの熱意によって社会が動く瞬間を隊員は感じることができました。ぜひ来年に繋げてほしいです。
最後に今回の活動に協力してくださった皆様、行政の方々にお礼申し上げます。今後とも宜しくお願い致します。(法政大学3年 牧野 洸大)