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地域活性化

 現在、日本は少子高齢化に伴い地方の過疎化や農業後継者の不足、耕作放棄地などの問題が深刻化しており、数年もしないうちに消滅してしまう集落もあると言われています。

 IVUSAは過疎化が進んでいる地域を中心に、祭りのお手伝いや地域の方との交流などを進めてきました。活動している地域は、災害救援を行ったところであったり、会員の出身地だったりしています。特に会員の「自分の故郷を盛り上げたい!」という思いや人の縁を大切にしています。

 そして、活動の継続性を担保するために、地域との関係性を組織として継承していくとともに、今後は、新しいビジネスモデルの開発を目指します。

新潟県関川村

 少子高齢化や人口減少による過疎化が深刻な問題となっている新潟県関川村で、若者のパワーを活かし、村の伝統行事である「大したもん蛇祭り」や、冬に実施される各イベントの運営スタッフとして参加しています。学生と関川村の方々が互いに交流を図るとともに、過疎化の現状について学生ができることを考え、行動しています。
 また、2014年よりIVUSAは関川村と「地域連携協定」を締結しており、地域振興はもちろん、防災訓練等の参加を通して防災・減災への取り組みにも貢献しています。(2004年~2020年2月計44回、延3,474名参加)

 

新潟県十日町市

  2000年から地域の連携・感動の共有及び郷土愛を醸成し、地域活性化に寄与することを目的として、新潟県十日町市で行われている「雪原カーニバル」の運営をサポートしています。具体的には、キャンドル3万本をゲレンデに灯したり、会場設営を行ったりしています。
 また、2016年からは郷土愛の醸成を目指し、地元中学生とともに雪像作成も行っています。他にも2012年度から近代雪祭りの発祥とされる「十日町雪まつり」の運営のお手伝いもしています。(2000年~2019年計30回実施、延べ2,053名参加)

 

新潟県長岡市

 2004年に発生した中越地震で生まれた長岡市仮設住宅の住民の方とのつながりから、地元のお祭りへの参加、長岡市内の児童養護施設との交流などの活動を行っています。「都会の学生の視点」との住民との「絆」によって、持続可能な地域創りを目指しています。(2009年~2019年116回、延べ5,031名参加)

 

三重県熊野市

 2011年、台風12号により甚大な被害を受けた三重県南部、東紀州地域とは災害救援をきっかけに、海岸での流木撤去活動、特産である梅の収穫や、熊野花火大会の運営補助などを行い地元の方との関係を築いてきました。
 2017年2月には「地域連携協定」を締結し、それまで実施してきた熊野大花火大会の運営補助及び周辺イベントの企画実施といった観光振興分野の活動のほか、地元地域・団体と協働しての地域振興分野の活動も展開しています。
 今後も定期的に活動を行い、熊野市に尽力される方や団体と協働し、学生の持つ「チカラ」を熊野市に注ぎたいと考えています。(2012年~2020年計40回、延べ1,963名参加)

 

静岡県西伊豆町

 2013年7月に静岡県西伊豆町を襲った豪雨災害被害への救援活動をきっかけに、翌年2014年3月からこれまで様々な地域活性化事業を行っています。IVUSAの取り組みを西伊豆町ともさらに協力し、より発展させ持続可能な地域社会を目指し取り組んでいくことを目的とした「地域連携協定」を、2016年2月にIVUSAとしては新潟県関川村に続く2例目として締結しました。
 現在は町の景勝地である黄金崎での塩害によって立ち枯れの危機にある松の再生事業、町の耕作放棄された休耕田をクールベジタブル(バイオ炭を使った農法)を用いて再生しソーシャルビジネスを開発する事業、地域のお祭りのお手伝い、自分たちで企画し町民を巻き込んだイベントの実施などの地域活性化事業を行っています。(2014年~2020年計13回、延べ1240名参加)

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福岡県星野村

 2013年10月に行われた、学生の事業プランをコンテストで選ぶ「夢企画ワールドカップ」が行われ、このとき表彰を受けたのIVUSA会員の、九州でも活動を展開しIVUSAを広めたいという「夢企画」から、星野村の活動は始まりました。福岡県八女市星野村は2012年7月の九州北部豪雨によって多大な被害を受けました。中でも日本の棚田100選にも選ばれている広内・上原地区棚田は水路が壊滅的な被害を受け、3年たった今も完全には復興していません。棚田を地元の方々と学生で復活させたい、再び稲穂が輝く棚田を取り戻すため、土壌整備や石垣整備などを実施しています。(2014年~2015年計3回、延201名参加)​

 

東京都利島村

 伊豆七島の1つ利島は、椿油生産量全国一位の自然豊かな島です。周囲約8km、面積4.12平方キロメートルの島の8割を占めるのが20万本の椿林で、利島の人々はヤブ椿の椿油を250年以上も前から島の主産業とし、その品質は非常に高く江戸時代には幕府への献上品としての役割も果たしていました。
 IVUSA卒業生から「椿油の日本一の生産地である利島が、高齢化によって椿油生産の存続が危ぶまれているので、IVUSAで何か出来ないでしょうか」とのお話をいただき、IVUSAは利島の椿産業の保護・育成の取り組みを開始しました。(2013年~2022年計12回延べ494名参加)

 

岡山県日生諸島

 2015年4月に日生町本土と鹿久居島、頭島に二つの橋が開通し、島と本土間で車による移動が可能になりました。橋が開通した事を契機に、瀬戸内海ならではの景観、自然の恵み、観光資源を有効に活用し、日生諸島を活性化する必要が急務とされています。
 鹿久居島には、高床式・竪穴式の住居での宿泊や古代人の生活が体験できる「古代体験の郷まほろば」があります。この施設を若者のアイデアとマンパワーを活かし、整備を行うとともに、施設の有効な利活用によって「まほろば」を拠点とした日生諸島活性化の実現を目指して活動を行っています。
(2015年~計2回、延べ105名参加)

京都府和束町

 毎年11月に開催されている茶源郷まつりの運営サポートの他、休耕地問題を抱える茶畑の再生プロジェクトを行っています。茶源郷まつりへの運営協力の実績が認められ、茶源郷和束PR大使に任命されています。(2013年~2015年計8回延べ、266名参加)

和束町2 和束町1
長野県飯山市

 長野県の最北端にある飯山市は、四季の変化を強く感じることのできる自然豊かなまちで、「ふるさと(唱歌)」のモデルとなったと言われる地域です。冬の市街地での積雪は120cmを超える豪雪地帯です。そんな厄介ものを、まちの資源に変え、スキー産業やその周辺で民宿施設が栄えていましたが、時代と共に衰退している現状です。

 そんな地域で私たちは、冬の時期に実施されている、「いいやま雪まつり」「かまくら祭り」の運営支援や、大川地区での親鸞聖人が歩いたとされる古道の整備などの活動を行っています。

(2016年〜2020年 計14回、延べ888名参加)