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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから 新型コロナウィルス感染症による世界的なパンデミックもワクチン接種が始まり、徐々にではありますが、希望の光が見えてきたようです。ただ、WHO(世界保健機関)は、2017年に抗生物質が耐性菌によって効能を失うと発表。これにより3密と不衛生な状況でパンデミックが起こり、開発途上の都市部を発生源として世界中に蔓延する可能性を示唆しています。
人類は、これまでもペストやコレラ、スペイン風邪等、多くのパンデミックに襲われてきましたが、これらを教訓として、今後、備えていく必要があるようです。
また、現在、コロナの問題に直面しつつも、世界が抱える大きな課題があることも事実です。2015年国連サミットで採択された17のゴール・169のターゲットからなる「SDGs」です。これを達成しなければ、世界の持続的な安定は保てないということです。
本協会は「国際協力」「環境保護」「地域活性化」「災害救援」「子どもの教育支援」の5分野を柱として、今年29年目を迎えました。これまで行ってきた事業は5,614事業、この事業への参加者数は133,788人となりました。近年はこれらの活動のベースとして「SDGs」を強く意識して活動を行っています。
昨年はコロナの影響により、会員数は減少しましたが、全国83大学の学生2,448人が在籍しています。会員はそれぞれ30のクラブに分かれ、クラブが存在する地域でも活動を行いながら自主運営を行っています。
また、昨年は本協会が主催する大規模な活動はほぼ中止しましたが、ソーシャルディスタンスを守りながら小規模な活動を288事業実施し、2,134名が参加。そして、新たに始めたオンラインでの活動は233事業と急拡大し、3,209名の会員が交流等を行いました。コロナ禍の中、歯がゆい一年となりましたが、学生たちは限られた環境の中でやれることを模索して活動を行いました。
現状、学生たちは授業や会議、さらに交流(コミュニケーション)が、オンラインになってしまったことで、人との出会いが狭まり、直接人にふれあう機会が激減しています。本来、多感な学生たちは人との出会によって人間関係や友情を育み、互いの信頼関係を築き、共に努力することで成長を遂げることから、その機会が減少したことに危惧を覚えています。
本協会はそもそも、人との出会いを大切にしてきた団体です。インターカレッジであることから地域を超えた大学の学生同士の出会いがあります。また、実施する活動は幅広く、様々な人種、価値観、世代を超えた出会いがあり、その人たちと交流する場があります。
そして、これらを円滑に行うため、全会員に対して行う応急救命講習、そして人間関係を円滑に行うためのコミュニケーションやマネジメント研修、ロジスティックスに関する研修、さらに学生の個性に合わせた研修なども行っています。
これらを身に付けた学生たちが自ら組織を運営し、プロジェクト運営を行っているのです。彼らは、自己成長や自己実現をベースに様々なことに挑戦しながら、大きく成長しています。これら会員の成長をサポートすることも、本協会の大きな事業目的となっています。
2021年度も、「SDGs」を強く意識し、やれることを模索しながら、前に進んで参ります。皆様には、本協会の事業目的にご理解をいただき、一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2021年4月1日
特定非営利活動法人 国際ボランティア学生協会
代表理事 下村 誠