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代表挨拶

 今年度、本協会は発足から31年目を迎えましたが、この3年間は新型コロナウィルスの影響によって、これまで経験したことのないほどの長きに渡って活動を自粛・縮小してきました。

 本協会の学生は、社会問題の解決のため様々な人たちと交流、交渉しながら活動を作り上げていきます。そして、活動の規模に応じて参加者を募集しチームを構成。本協会はインターカレッジであることからメンバーのほとんどが「はじめまして」から始まります。 
そこから、チームが目指す成果を掲げ、勉強会などを通じて交流を深め、実践の場であるボランティア活動を通した社会問題の解決に挑んでいます。

 これまで、後輩たちは先輩の背中を見て育ってきましたが、新型コロナによりその学びの場を失ったことは、活動地の人たちはもちろん、学生にとっても本協会にとっても大きな痛手となりました。
 一方で、コロナによってやむを得ず行ったオンラインでの会議などは、新しい組織運営のスタイルとして定着しました。さらに活動に必要な研修・講習などもオンラインで実施し、ある程度の成果を得ながら、昨年夏から徐々に活動を再開し、2月からの春の活動に備えました。

 今年の春のプロジェクトは、唯一、コロナ前の活動を経験した4年生が中心となり16本の活動に延べ1,411人が参加しました。このうち13本の活動に21社のマスコミ取材を受けました。
 国際貢献事業では、カンボジア教育支援活動を3年ぶりに再開しました。活動期間中には2007年から始めたこの活動に対しカンボジア王国友好勲章の最高位である「マハ・シルブッダ(大十字章)」勲章をいただき、この授賞式はカンボジア国営テレビで放映されました。

 また、30期(2022年度)の学生たちの発案で実施した、関東の「山手線一周清掃活動」と関西の「環状線一周清掃活動」には約600名の学生が参加し、コロナで自粛してきた思いをぶつける大規模なプロジェクトとなりました。学生たちは、完走後の足の痛みを忘れ、やり終えた達成感・満足感に溢れていました。
 そして3月には次の事業展開として、本協会として5つ目となる地域連携協定を長野県飯山市と結びました。現在、卒業生の中から移住者を募集し、ビジネスの手法を使った地域活性化事業の展開に取り組んでいます。

 それにしても、社会のリスク要因は増え、ますます不安定化になっています。そのような状況を少しでも軽減するために、多くの卒業生にも加わってもらいながら、これまで以上に活動の質の向上と量の拡大を図っていきます。
 今後とも、皆様の一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2023年4月1日
特定非営利活動法人 国際ボランティア学生協会
代表理事 下村 誠