私たちは、NPO法人国際ボランティア学生協会IVUSAです。
2008年よりカンボジアにて、学校建設を始めとする教育支援活動を行なっています。
これまでに8校の小中学校と1棟の図書館を学生の手で建設してきました。
現在、第9校目となる小学校建設に向けて、その建設費用を集めるためにプロジェクトファンディングを実施しています。
新校舎の建設が決まっているキロ62小学校は、校舎の老朽化や周辺児童数の増加に伴う教室容量の不足など、十分に教育を受けられる環境が整っていません。
新しい校舎を建設するために必要な資金は55000ドル(約800万円)。これまでも多くの方にご支援を賜っておりますが、まだ全額が集まっていない現状です。
カンボジアの子どもたちが少しでも早く安心して安全な環境で勉強に取り組めるように、皆様の温かいご支援とご協力をよろしくお願いします。
この活動が始まったきっかけは、2008年当時、国士館大学に留学していたカンボジア人のシンホンさんと、同大学OGの水沼桂子さんとの出会いでした。シンホンさんは教育を通じて母国を変えたいという想いがあり、その熱い思いに共感した水沼さんの呼びかけにより、IVUSAによるカンボジア教育支援は幕を開けました。
農村部を中心に学校の整備が進んでいないという現地の課題に対して、一学生である私たちができることは「学校建設」でした。
これまでに小学校7校、中学校1校、学校図書館1棟を現地に建設しています。
また学校建設活動だけでなく、過去に建設した学校を訪問して交流企画を行うなど、継続的な関わりも大切にしています。
私たちは年に1回、実際にカンボジアに赴き、現地での活動を行っています。
①学校建設活動
IVUSAによるカンボジア教育支援の要ともいえる学校建設。現地の建設業者の方から教わりながら、若いマンパワーを最大限に生かして、穴の掘削やレンガの積み上げ、左官など様々な作業を行います。他にも、校舎を建設する学校を決めるためのヒアリング調査を行ったり、工事を始めるにあたって古くから受け継がれているカンボジア伝統の着工式に参加したり、校舎の完成記念で行われる開校式に参列したりもします。
②過去に建設した学校の訪問・子どもたちとの交流活動
学校を建設して終わりではありません。継続的な教育支援の在り方を追求していくために、これまでに建設した学校を訪問して現状を把握したり、企画を作って子どもたちと交流をしたりしています。2023年の活動では、2008年に建設したプレイコイ小学校で子どもたちとエコ楽器づくりの授業をしたり、2010年に建設したトンレバット小学校の校庭にタイヤ遊具を作ったりしました。
③カンボジアの歴史学習
約半世紀前のポル・ポトによる独裁政権で、教育者や民間人は大量に虐殺され、当時のカンボジアの教育基盤は崩壊しました。前を向いて教育を発展させていくためにも悲惨な過去を忘れてはいけないと、現地の方々は言います。座学だけに留まらず、歴史の爪痕を残す強制収容所や刑場跡に赴き、活動に参加する学生一人ひとりが自分の目で事実と向き合い、私たちの教育支援活動の意義を確かめています。
こうした現地での活動のほかにも、年間を通じて日本国内でも活動をしています。
学校建設に必要な資金を集めるために街頭募金活動やイベント出店、クラウドファンディングサイトの運用などをしたり、活動に協力していただける方のつながりを増やすためにSNSを通じた広報活動を行ったりしています。
学生の力でできることは限られています。だからこそIVUSA内外の多くの方々にご協力を頂いて、16年間この活動が続いてきました。これからも、カンボジアの子どもたちの今と将来をより良いものにしていくために、私たちは全力で邁進してまいります。
どうか、皆さまのお力をお貸しください。
温かいご支援、ご協力よろしくお願いいたします!
《活動詳細》
日時:2025年度実施予定
費用:約430万円
協力団体:KHJ Construction Co. Ltd
カンボジアをハード面で支援する日本のNGOやNPO等の支援団体の活動をコーディネートを行っている。カンボジアの貧困地域での学校建設支援を手始めに、日本の様々な団体と共に支援者の要望に沿って、様々な活動を行っている。カンボジア人スタッフと共に日本人スタッフが常にカンボジアに在中している。

<始めに>
『カンボジアが発展途上国に教育支援を行なえるような国にする』
一人のカンボジア人留学生の『夢』から始まったこの活動は今年で15年目を迎えました。
IVUSAはこれまで、小学校7校、中学校1校、図書館1棟を建設し、2024年からは新たに小学校新校舎の着工もスタートしています。活動をしていく中で、「学校建設よりもやるべきことがあるのではないか」そんな声もあります。しかし、私達は「私達自身が現地へ行って学校を建設する」ことに意味があると感じ、活動してきました。
「専門知識も技術も持たない日本という遠い国から来た学生たちが、一生懸命に建設作業に取り組む姿は、カンボジアの人々に対して、努力することや希望を持つこと、そして他人のために何かをすることの大切さを心に訴えかけたと思います。」
これは現地のコーディネーターの方の言葉です。
この言葉を胸に、改めて、私達が現地に行き学校建設をすることが子ども達の可能性を広げることに繋がると考えています。
<この活動の背景>
1975年から樹立されたポル・ポト政権による大量虐殺により、知識人や子ども達をはじめ多くの人が無差別に殺されました。当時800万人余りだったカンボジアの人口の3分の1の人が亡くなったと言われています。
この歴史は今のカンボジアの教育に大きく影響しており、私達が活動を始めてからの10年間で小学校の就学率は約94%と改善されていますが、都市部と農村部(貧困地域)間の格差があります。さらに、6年間の教育をしっかり受け中学校へ進学する比率ではその差はより大きくなります。教員、教室不足の為、農村部では多くの小学校が午前と午後の二部制、または三部制の授業形態であり、近年5年間は約15%ずつの人口増加も伴い、状況も深刻化しています。
IVUSAのカンボジアでの活動は、現在建設業を営むKHJの社長であるシンホンさんの「母国を変えたい!」という想いから始まりました。国士舘大学に留学をしていたシンホンさんは、水沼桂子さんという国士舘大学OGと出会います。そして、シンホンさんの熱意に共感した水沼さんが自身も所属していたIVUSAに呼びかけ、シンホンさんが帰国した後、2008年からカンボジア小学校建設活動が始まりました。
それ以降、これまで継続的にカンボジアを訪れ、マンパワーを活かして学校建設活動を行ってきました。また、勉強や学校の楽しさを伝えていきたいという想いで、過去に建設した学校への教材や筆記用具の贈呈や運動会の開催も行ってきました。
新型コロナウィルスの蔓延により、2020年2月の活動を最後に現地に行くことが厳しい状況が続いた中でも、私達は国内でできることを模索しました。具体的には、勉強会を企画し、カンボジアについての理解を深めつつ、子ども達とオンライン上で繋がり、現地のニーズに合わせた衛生企画を実施しました。
そして、2023年からはカンボジアでの教育支援活動を再開することができ、次の小学校建設に向け動き始めました。
<2023年の活動>
2023年の活動では、次回建設予定である「キロ62小学校」を訪れ、現地調査を行いました。
訪れた学校の校舎は、シロアリの被害や経年劣化により、非常に老朽化していました。悪天候になると授業を中断せざるを得ず、子ども達が触れる範囲に危険な箇所が多く存在するなど、深刻な状況です。現在の校舎では安全に授業を行うことは難しく、他にも数えきれないほど多くの課題が見つかりました。
「とにかく新しい校舎が必要なんです」
これは小学校の校長先生が真剣な目で、私達に伝えてくださった言葉です。
他の学校の先生や地域の方々からも「子ども達に新しい教育環境を作ってあげたい」という、熱い想いをお話いただきました。
私達はこの現状や現地の方々の声を目の当たりにし、
「子ども達のために、現地の方々のために、小学校を届けたい」
「ここで新校舎の建設をしよう」と心に誓いました。
そして、一刻も早く学校を届けるために、現在活動を続けています。
<キロ62小学校に新校舎を建設する>
2024年の活動までに集まった資金は、キロ62小学校新校舎建設の目標額には届きませんでした。しかしながら現地では村の方々からの寄付金が集まったことで校舎の建設が始まり、私達は同年2月の活動で基礎工事を行いました。基礎工事では、穴を掘るところからセメント作りやレンガ積みまで、学生のマンパワーを使って行いました。
2025年こそは、キロ62小学校の建設を完成させ、子ども達に新しく安全な学びの場を提供したいと考えています。そのためには少しでも多くの資金が必要です。
一日でも早く現地に学校を完成させ、一人でも多くの子ども達が安心して教育を受けられる環境を作りたいと強く願っています。
どうか皆様のお力をお貸しください。
温かいご支援、よろしくお願いいたします!!
《活動詳細》
日時:2025年度実施予定
費用:約430万円
協力団体:KHJ Construction Co. Ltd
カンボジアをハード面で支援する日本のNGOやNPO等の支援団体の活動をコーディネートを行っている。カンボジアの貧困地域での学校建設支援を手始めに、日本の様々な団体と共に支援者の要望に沿って、様々な活動を行っている。カンボジア人スタッフと共に日本人スタッフが常にカンボジアに在中している。