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長野県北信地域森林整備活動

 8月6日から8月9日までの4日間、学生74名、事務局員2名、OB1名で長野県北信地域森林整備活動を行いました。

 長野県は面積のおよそ78%を森林が占めており、県が管理する県有林や、県が抱える問題は多く存在します。例えば、虫の被害による立ち枯れや倒木の放置、成長を妨げる植物の繁殖、進まない間伐、災害に強い森林作りをしている治山事業終了後の管理の難しさ、鳥獣被害が出ていることなど数多くあります。

 長野県の信濃町にて、県有林4,000平方メートル以上の整備をしました。昨年度から始まった活動で草を刈った範囲に加え新たに、整備の範囲を増やし作業しました。整備された範囲が広がっていくにつれ、森林の広さを感じ、自分たちの活動が長野県の森林のほんの一部に過ぎないということを痛感しました。

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 長野市若穂温湯地区と須坂市井上辛沢では、緩衝帯の電気柵を設置するために草木の除去をしました。温湯地区の方々と一緒に作業をお互いに声を掛け合いがなら協力してやりました。地域の方の元気に負けないように、学生も元気よく活動しました。

 治山では、須坂市井上にて流路工を整備し災害に強い森林作りを目指して活動しました。こちらも現地の方と共に作業し全ての現場でニーズを完遂することができました。

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 温湯地区の方々と作業をした後、温湯地区の区長である稲田高広さんをはじめとする、30名の方々とともに交流会をしました。手作りのお漬物や、桃、トマトを食べながら長野県のこと、森林の大切さなどを聞かせていただきました。
 初対面にも関わらず、とても暖かく迎えてくださいました。実際に森林と密接な関係を持つ地域の方とお話をさせていただくことで、この森林の周辺に住んでいる方を災害から防ぐというこの活動の重要さに改めて気付く機会にもなりました。

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 今回の活動の目的は、「森を守り、その周辺に暮らす人の生活を守る」ということで、長野の森林の問題、周辺に住む方々に着目していました。私たちがただ行って整備をするのではなく、一緒に活動を行って住民の方々に森を守ることを意識づけてほしいという願いがありました。3日間で総勢70名の現地の方々と整備活動をし、30名の方と交流会をし、少しでも意識づけが出来たのではないかと思います。

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 快晴の中での作業は暑かったですが、皆で声を掛け合いがなら作業をやり抜きました。活動が終わり、学生は達成感に溢れた表情でした。目標範囲の整備も完了し、無事長野県北信地域森林整備活動は成功に終わりました。

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 最後に、私たちが活動するうえでご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
 この活動は公益社団法人国土緑化推進機構より「緑の募金」の支援を受け実施されました。(龍谷大学 2年 梶原 愛美)

【プロジェクトマネージャーより】
 一昨年の夢企画ワールドカップで、私が大好きな長野の森を守りたいと始まったこの活動が、今回で2回目の活動を行うことができました。
 私の夢から始まりましたが、今回は「森を守り、その周辺に暮らす人々の生活を守る」という目的に向かって、作業をした学生や地元の方々、そして多くの方のご協力のお陰で、地元の森を守る活動ができ、夢にまた一つ近づいたように思います。

 また、長野市若穂温湯の鳥獣被害現場と、須坂市井上の治山現場では、多くの地元の方々と活動を行うことができました。一緒に活動ができたことで、私たち学生の若さと元気を届けることもできたのではないかと思います。
 今回、多くの方に協力をいただき、活動を行うことができました。本当にありがとうございました。(埼玉県立大学3年 中山 今日子)