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第12次中国緑化活動

 9月5日から14日の9日間にかけて、第12次中国緑化活動を中華人民共和国北京市と吉林省白城市鎮賚県にて実施し、IVUSA学生29名と事務局1名の計30名が参加しました。
 この活動は「東アジアの安定と平和のため国境を越えた環境問題に取り組み、日中の青年たちが汗をかき寝食を共にしながら友情を育み朋友となることで、民間による外交使節団としての責務を果たす」という目的で、中国国際青年人材交流中心と連携し実施しています。

 日本を出発し北京市に到着後、故宮博物館を見学しました。その後、寝台列車で約15時間かけて、植林活動場所である吉林省白城市に到着しました。

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 白城市での活動は、植林活動と現地学生との交流をしました。植林活動は7日から9日の3日間のみ行いました。
 作業初日はIVUSAの学生と現地の方で5年前に基金で緑化された事業地の草を抜く作業をしました。ポプラが植えられている横15列、長さ約20メートルの面積約300平方メートルを除草しました。

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 作業2日目は白城師範学院の学生16名と今年の春植え植栽地で木の苗を植える補植作業をしました。1日の作業を通して、IVUSA学生と現地の学生は、とても仲を深めることができました。

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 作業最終日は雨が降っていましたが、引き続き苗を植える作業をしました。残念ながら強まった雨により、午後の作業は中止しました。
3日間の植林作業を経て、障子松920本を植えました。
 その夜は、交流会を開き、IVUSAはよさこいソーランやピカチュウダンスを披露しました。また、現地の学生たちは中国の伝統曲を披露し、一緒に踊ったり歌ったりして、文化交流をしました。

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 白城市での活動最後の日は、3日間一緒に過ごしてきてお互いが活動前後での印象の変化、や感想などを話す懇親会を開きました。お互い感想を言い合う中で、感激して涙を流す学生もいました。懇親会は3日間の交流を締めくくるのにとても良いものとなりました。
 現地の学生と別れた後、莫莫各自然保護区を見学しました。その夜、ヂェンライ駅から北京市駅に向かう寝台列車に乗りました。

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 北京市に到着後は、ホテル近くのスーパーや天壇公園、商店街に行き、日本と違う雰囲気や歴史を学び、また中央民族大学の学生25名と意見交換会をしました。
 お互いの食文化や人口などをテーマに議論し、日中関係という深い問題について話すことができ、有意義な意見交換会となりました。

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 また、万里の長城や中国人民抗日戦争記念館を見学しました。日中友好を進めていく上で、中国の歴史や日本との関係を知り、考えることは必要なことだと強く感じました。

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 最終日は活動を振り返る事後勉強会を開催し、今回の活動の振り返りをしました。ある隊員は涙ぐみながら、「この活動に来てよかった。また絶対来る。後の世代に繋げる」と言っていました。

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 皆さんは日本と中国について考えたことはありますか。
 私たちは活動を通し、多くのことを感じ、考え、学びました。この活動は今までの活動を引き継ぎ、そして次に繋げ、続けていくことで目的を達成し、日中友好の懸け橋になるのだと思います。第12次隊は終わりましたが、この活動に参加した隊員や現地の学生、この活動を知った人などより多くの人が日中について考えて歩みよることを願います。

 また一人ひとりがお互いに関心を持ち、知ることで中国に限らず、民間レベルで各国の関係がより良くなることを目指し、平和外交使節団として私たちの活動はこれからも続きます。

 最後になりましたが、この活動にご協力いただいた全ての方々に感謝いたします。今後ともご協力よろしくお願いいたします。(日本大学2年 長谷川 千尋)

 尚、この活動は下記企業様のご協力のもと活動を実施しました。(順不同・敬称略)

 株式会社聖護院八ッ橋総本店、株式会社タイズ、東京サラヤ株式会社、ライオン株式会社