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2016年度第8回新潟県長岡市栃尾地域ふるさとづくり活動「裸押し合い祭り」

 2月10日から12日の3日間にかけて、新潟県長岡市栃尾地域にて第8回栃尾地域ふるさとづくり活動「裸押し合い祭り」を行い、IVUSA学生49名が参加しました。
 この活動は、担い手不足となっている「栃堀巣守神社裸押合大祭」への参加をメインとして、栃尾地域を活性化するために行っているものです。

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 「栃堀巣守神社裸押合大祭」とは、長岡市栃尾地域にある栃堀神社で400年以上続く伝統ある祭りです。ふんどしを締めてわらじを履いた男たちが本堂にかけ込み、「サンヨ」「押ッセ」の掛け声とともに体を押し合い、270枚の札を取り合うというものです。

 活動2日目、祭り当日は班ごとに祭りの準備や除雪などを行い、夕方からは祭り本番に向け、男女に分かれて活動しました。

 男子学生は裸押合いへ参加し、激しくぶつかり合いながらも楽しく地元の方々と交流しました。また、女子学生は甘酒やおからとこんにゃくで作った「あげあげあげ」の配布など、祭りの運営の補助をしました。

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 祭りの前日には、去年から始まった小学校企画に加え、今回の隊からの新たな試みとなる「米百俵プロジェクト」における商品の考案をしました。
 小学校企画では、紙芝居やレクリエーションなどの企画を用意し、子どもたちと交流しました。
 「米百俵プロジェクト」は、長岡市の企業の方々に協力していただき、大学生の視点から長岡産の作物を使った商品開発を行うというもので、今回はIVUSA学生が事前に考えた商品案を、企業の方々に聞いてもらうワークショップ形式の企画を実施しました。
ここで出された商品案は3月の9次隊へ引き継がれ、8月の長岡祭りの露店で販売される予定です。

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 地域活性化は成果が見えにくいものですが、去年祭りに参加していなかった現地の高校生がIVUSAとの交流を経て今年参加したり、小学校企画で関わった子どもたちがたくさん祭りに遊びに来てくれたりと、ささやかながらも成果の実感を得られることが出来る活動となりました。 

 また、今回IVUSAの声掛けにより地元の学生団体CO-DOから4名の学生が祭りの準備の手伝いを、そのうち2名が祭りへの参加をしてくれました。現地の若者が祭りに参加するきっかけを作ることが出来たのも、この隊の大きな成果です。(法政大学2年 高橋 亜実)

【プロジェクトマネージャーより】
 私たちはかつて見捨てられた被災地と呼ばれた新潟県長岡市栃尾地域において地域活性化の活動を始めました。その中で、長い歴史と伝統を持つ裸押し合い祭りへの参加、運営補助を始め、地元小学生との交流、現地の業者を呼び、商品開発のワークショップ等を実施しました。

 地域活性化の活動の中で、今回の隊では「現地の方の幸福度増加」を目的に、現地の方に求められることは何か、私たちの取り組みは栃尾においてプラスとなっているのか、日々考え続けました。

 活動を通して、少子高齢化等の問題は全く人ごとではないということ、そして栃尾に通い続け、ともに問題解決に向け取り組むことの大切さを改めて感じました。たった一回の活動で大きな変化はもたらせません。今回の活動で感じたことをしっかりと整理し、自分たちに何が出来るのかを考え、これからの活動に繋げていきたいです。(法政大学3年 林 佑次郎)